アルコール依存治療薬 協和発酵キリン株式会社の薬品が抗酒的に効く
2007年 10月 10日
抗痙攣薬topiramate(商品名:Topamax)として知られている。トピナ錠として協和発酵から抗転換薬として発売されたとのこと。
ただし、抗痙攣・偏頭痛予防効果の正確なメカニズムは不明だが、臨床前試験にてその効果が証明されている。薬物学的な濃度で電位依存Naチャンネルをブロックし、gamma-aminobutyrate(GABA)-A受容体においてGABAの活動性を促進し、glutamete受容体のAMPA/kainate subtypeのantagonizeとして働き、carbonic anhydrase酵素、特に isozymes II and IVの抑制として働く。
副作用としては代謝性アシドーシス(高クロール性のアニオンギャップが正常な代謝性アシドーシス(血清中の重炭酸イオンの減少))が有名で、他急性の近視と二次性偶角閉塞型緑内障、乏汗症(oligohidrosis)と高熱症
Topiramate for Alcohol Dependence
JAMA. 2007;298:1641-1651.
経口topiramate治療は、アルコール依存患者の飲酒行動減少、”alcohol craving”(飲酒欲求)減少と関連した。
Johnsonらは、アルコール依存成人のランダム化多施設臨床トライアル、topiramateとプラセボ割り当てし、週毎簡易adherence counseling session参加を行ったもの
プラセボ服用と比較して、topiramate服用者は有意に大量飲酒日数を減少、1日あたりの飲酒量を減少、欠勤日数を減少し、検査確認アルコール濃度を低下させた。
本文中の、28日以上の持続的非過剰飲酒中断日数の図の方がわかりやすいのかもしれない

協和発酵キリン株式会社が抗酒的薬剤を出しているということでもおもしろい!
※10月26日協和発酵MRさんの訪問を受けながら修正
News Source NIKKEI NET 2007年10月19日07時00分
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20071019AT2F1804A18102007.html
by internalmedicine | 2007-10-10 08:26 | 医療一般