結局BMI・肥満と遺伝子のwide linkageは証明されてない

まるで遺伝子解析で肥満要因がわかったような話を聞くが、実は、まぁそんなものかもしれない。


1万家系超の31000人以上37研究のメタ解析

Meta-Analysis of Genome-wide Linkage Studies in BMI and Obesity
Obesity 15:2263-2275 (2007)
染色体 13q13.2-q33.1、12q23-q24.3 はBMIとリンクしている。
11q13.3-22.3の存在はBMI定義の肥満でも見られる
16q12.2に存在するFTO (fat mass and obesity associated) 遺伝子locusは関連のエビデンスがあるが、P<0.05の総和ランクとしては有意差無し
最も強いエビデンスは9q31.1-qterと12p11.21-q23における高血圧とのリンク




FTO遺伝子はBMIとの関連に肯定的な報告があった
A Common Variant in the FTO Gene Is Associated with Body Mass Index and Predisposes to Childhood and Adult Obesity
Science 11 May 2007:Vol. 316. no. 5826, pp. 889 - 894
調査対象の成人の16パーセントが両アレルにこの変異をもち、変異アレルを持たない人に比べ体重が約3 kg重く、肥満になる危険性が1.67倍高かった。この連関は7歳以上で確認され、特に脂肪量の増加を反映していた。

by internalmedicine | 2007-10-11 12:11 | 動脈硬化/循環器  

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