PCIよりCABGが狭心症症状軽減に有効だが、術後卒中リスク高い
2007年 10月 16日
経皮的冠動脈インターべーション(PCI)に比較して、冠動脈バイパス手術(CABG)はより狭心症症状に対して有効であり、血管再建繰り返しが少ないが、術後の卒中リスクが高い。10年生存率は両手技とも同様。
Systematic Review: The Comparative Effectiveness of Percutaneous Coronary Interventions and Coronary Artery Bypass Graft Surgery
Ann Int Med. 20 November 2007 Volume 147 Issue 10
23のRCT、5019名 PCI、4944名CABG割り当て
PCI、CABG後の生存率は10年経過ふぉろーにて 1%未満の差
サブグループとして報告された6つのトライアルの糖尿病患者での生存率はPCIとCABGで差がない
術後卒中はPCI後よりCABG後多い (1.2% vs. 0.6%; risk difference, 0.6%; P = 0.002)
狭心症改善はPCIよりABGで多く、その差は1-5年で5%ー10%と開く (P < 0.001).
その狭心症の絶対的改善比率はPCI後79%、CABG後84%
血管再建の繰り返しはPCI後がCABGより多い(リスク相違 1年次24% 5年次33%; P < 0.001)
絶対的比率:バルーン再建 46.1%、ステント+PCI後40.1%、CABG後9.8%
観察研究では、CABG-PCI 死亡ハザード比検討では、重症度の最も少ない患者群ではPCIが良好で、最も重症度の高い群ではCABGが良好
短期的アウトカム:生存率と卒中の比較
長期的アウトカム
single-vessel disease (SVD) versus multivessel disease (MVD)
5年生存(balloon angioplasty or stents versus coronary artery bypass grafting (CABG))
by internalmedicine | 2007-10-16 09:29 | 動脈硬化/循環器