心房細動患者へのamiodarone治療による甲状腺機能異常発症パターン
2007年 10月 19日
添付文書(*)だと心房細動に関しては、”肥大型心筋症に伴う心房細動”のみだから、持続性の心房細動適用では日本でり処方は少ないだろうと想定される。
ACC/AHA/ESC 2006 guidelinesによると、“β遮断剤、非DHP系CCBやジゴキシンなどで安静中・運動中心室レートが不適切なとき経口amiodarone治療が考慮(Level of Evidence: C) ”でやはり評価は高くない。
Thyroid Function Abnormalities during Amiodarone Therapy for Persistent Atrial Fibrillation
The American Journal of Medicine Volume 120, Issue 10, October 2007, Pages 880-885
amiodarone治療されている老人の30.8%が甲状腺機能低下、対照では6.9%
甲状腺機能低下は治療早期に出現し、amiodarone治療の5.3%で生じ、
Subclinical hypothyroidism(TSH値 > 4.5-10 mU/L)は、amiodarone治療患者の25.8%で生じ、対照では6.6%である (P <.0001)
明確な甲状腺機能低下(TSH> 10mU/L)はamiodarone治療患者の5.0%で見られ、対照では0.3% (P <.001).
TSH増加出現は6ヶ月間内で93.8%まで出現
甲状腺機能亢進症(TSH <0.35mU/L)の比率増大がamiodarone群で多い (5.3% vs 2.4%, P = .07)
by internalmedicine | 2007-10-19 11:15 | 動脈硬化/循環器