COPD患者は重症ほどドライパウダー吸入手技に問題あり

COPD患者の3人に1人はドライパウダー製剤を不適切に使用していると、第73回ACP集会にて発表されたもの。高齢になるほど、肺疾患が重症化し、適切な吸入ができてないとドイツの研究者が報告で、さもありなんというもの。


Incorrect use of dry powder inhalers common
Reuters Health Wednesday, October 24, 2007
Wieshammer は、喘息、COPDを有する224名の研究にて、使用過誤32%で、年齢とともにそれは増加する。60歳未満の時は20%で、60歳を超えると41.6%となり、80歳を超えると80%超で使用過誤がみられた。

重症度に従い、使用過誤率は増加し、正常肺機能では25.0%だが、重症の気道閉塞事例では63.6%

医療従事者による適切な吸入指導がなされた場合は、使用過誤率は23%となり、トレーニングを受けてない場合は53%であった。



目の前で吸入をしてもらうと、愕然とすることがある。自分ではすってるつもりらしいが、吸うことができてないことがある。吸入評価器具の開発とそれに相応する医療的インセンティブが働くべきと思うのだが・・・厚労省なぞこういうのはまったく知識すらないのだろう。

by internalmedicine | 2007-10-30 09:18 | 呼吸器系  

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