武田薬品栄えある国際賞受賞
2007年 10月 30日
http://www.daily.co.jp/newsflash/2007/10/30/0000723750.shtml
各国の消費者団体でつくるコンシューマーズ・インターナショナル(CI、本部ロンドン)は29日、社会的責任を欠いた製品を販売した大企業に警鐘を鳴らすとして今年から始めた「国際悪質製品賞」に、日本の武田薬品工業や米玩具大手マテルなど日米の4社を選んだと発表した。
武田は米国の子会社が昨年、睡眠薬を学童向けにテレビ宣伝した点が問題視され、全体の「大賞」とされた。CIは「注意書きで小児への薬の影響は未解明だとしながら、学校の映像も使ってCMを流すなど論外」と指摘。放置した米食品医薬品局(FDA)の対応も批判した。
マテルは基準を超える鉛入り塗料を使った玩具などを回収したが「責任を完全に認めず当局の調査にも非協力的」と断じた。
ほかの2社もともに米国の飲料大手コカ・コーラと食品大手ケロッグ。コカ・コーラはペットボトル入り飲料水の一部ブランドが「消費者に特別な水だと誤解させ、価格も水道水の数百倍になる」と指摘され、ケロッグ社は糖分や塩分の多いシリアルがあり「ジャンクフードを子どもに宣伝している」という。
Consumers InternationalのWebサイトで確認
Coco-cola, Kellogg’s, Mattel and Takeda Pharmaceuticals top the list of international brands guilty of abusing consumer rights.
CI Press Release - Congress 2007
Coca-Cola – for continuing the international marketing of its bottled water, Dasani, despite admitting it comes from the same sources as local tap water.
Kellogg’s – for the worldwide use of cartoon-type characters and product tie-ins aimed at children, despite high levels of sugar and salt in their food products.
Mattel – for stonewalling US congressional investigations and avoiding overall responsibility for the global recall of 21 million products.
With the overall prize going to:
Takeda Pharmaceuticals – for taking advantage of poor US regulation and advertising sleeping pills to children, despite health warnings about pediatric use.
武田薬品は"Overall Winner"で、子供に睡眠薬の宣伝をしたというもの、DTCA法のもと、購買欲を沸き立たせることができるのだが、十分に注意が必要である。
武田製薬は2006年9月、睡眠薬 RozeremのTV宣伝を行った。
画像はスクールイヤーの始まりに放映され、子供、黒板、教科書、スクールバスのイメージを使用したものであった。
そして、鬱患者において自殺思考を増加させるという重大な副作用に関して注意を喚起しなかった。
日本の頻繁に流れるテレビの健康食品コマーシャルを彷彿させる・・・悪質さですな
CNNなんかのvideocastをみてると、DCAAコマーシャルがあるが、副作用まで説明があり、なかなかだなぁと思うことがある。日本のDCAA規制はまだCM数が少ないから話題にならないのであろうが、今後これを契機にこの種の自主規制や国家的regulationが入ることを期待したい。
それにしても健康食品の”これはイメージ”ってのはどうにかならんものだろうか?
by internalmedicine | 2007-10-30 15:13 | メディア問題