財界本意医療制度

日本の医療は財界のポジショントークに満ちており、それを危惧する実地医家からの発言は無視。それどころか、日夜実地で汗するものを感情論で追い込んでいる。

役人のほうは失策をしても裁判で訴追されることもなく、彼らの給与の原資である財政が破綻しようが、言及されることもない。メディアを自由に操り、真の問題に真っ向から対決せずに、ふわふわした実証に基づかない施策をおおっぴらにしてしたり顔・・・その失敗には厚顔で対応。

ポジショントーク
自分のポジションにとって有利な発言をすること


元来記者クラブ経由の記事の医者・開業医たたきは厚労省(背後の財務)の御威光によるものであろう。財務省・厚労省は経団連意向のままということになる。

医療経済調査:開業医給与、病院勤務医の1.8倍に
厚生労働省は26日、診療報酬改定に反映させる目的で医療機関の経営状況をみる「07年度医療経済実態調査」の結果を公表した。・・・・平均年収は民間病院長(3110万円)よりは少なかったものの、公立病院長(1959万円)や勤務医(1414万円)を大きく上回った。開業に転じる勤務医の増加が医師不足の一因となっていることから、厚労省は開業医の再診料などを引き下げ、勤務医との所得格差を是正する考えだ。

毎日新聞 2007年10月26日 19時19分

という記事は、サラリーマンと中小企業の社長の給与を比べて、町工場はまだ

中医協資料となるもの
TKC医業経営指標に基づく動態分析の概要
2006年4月~2007年3月期決算の経営状況は、病院・診療所、個人・法人の4区分に大別すると、すべて減収、減益だったとしている。また、病院は医療機関数が少ない産婦人科を除いて、すべて経常利益率が低下し、損益分岐点比率(法人)は90%を超え、なおも上昇しているとしている。


個人立診療所開設者の平均手取り年収10.7百万円は、中小企業の経
営者等とほぼ同じであった。




要するに、診療所への報酬を減らして、勤務医、特に、産婦人科・小児科へ振りまく方策としようとしているのである。勤務医である本田なにがしの主張通りにことは相成ったということであろう。

医者を2分割して、内紛を生じさせるというやり方はかくしてうまくいったのである。
医師会が勤務医を取り込めなかったことが背景として有るのでは無かろうか?


小泉・竹中時代に露骨であった外資優遇がここにきて製薬業界にも大きな影響を与えようとしている。

キリンと協和のM&A、FA選定で国内勢は蚊帳の外
[東京 23日 ロイター] キリンホールディングス(2503.T: 株価, ニュース, レポート)の協和発酵工業(4151.T: 株価, ニュース, レポート)の買収合意をめぐり、M&A(企業の合併・買収)をアレンジする投資銀行業界に衝撃が広がっている。

 キリンはJPモルガン証券、協和がメリルリンチ日本証券とファイナンシャル・アドバイザー(FA)がともに外資系投資銀となり、それぞれの主力銀行系列の三菱UFJ証券やみずほ証券、協和の主幹事である野村証券が蚊帳の外に置かれたためだ。今回のM&Aは食品・医薬品業界の大胆な再編という面ばかりでなく、事業会社がメーンバンクや主幹事証券との過去の取引関係を重視せず、FAを選別し始めたケースとしても注目を集めている。

 <メーンバンク系証券、主幹事野村も動揺>

 キリンによる協和買収が正式発表となった22日、キリンが採用したFAがJPモルガンだったことを知った三菱UFJ証券の関係者は「私たちにとってこの取り合わせは、ちょっと予想外だ」と動揺を隠せなかった。

 一方、協和発酵の主幹事、野村証券も今回の取り合わせは寝耳に水。同社幹部は「うちに一言も断りなく、ここまでの大型ディールを煮詰めていたのか」と肩を落とした。

 協和の主力取引行であるみずほコーポレート銀行傘下のみずほ証券関係者も「社内は沈滞ムード。外資に(この案件を)持って行かれたとは」と言葉少なに漏らした。

 大型M&Aが明らかになると、どこがFAを取ったのかを探り合うのが投資銀行業界だ。今回の案件はTOBと株式交換で3000億円規模の大型M&Aになることに加え、異業種同士の組み合わせであることも「ディールにはくを付けた」(外資系投資銀行幹部)。それだけにFAとなった投資銀行に対する注目も高まった。

 M&Aが伝えられた前週末、業界でFA候補としてうわさに挙がったのは、キリンが主力取引銀行系列の三菱UFJ証券、協和が同じくみずほ証券。ただ、FAになったとしても「キリンと協和が当事者同士で話を固め、FAは株式公開買付け(TOB)の価格算定や第三者意見の取得だけの単純な仕事を丸投げされているだけではないか」との見方が、投資銀行業界の中では有力だった。

 キリンは三菱グループの有力企業。主力取引行は三菱東京UFJ銀行で、戦略的M&Aを積極的に展開する中で、同銀系列の三菱UFJ証券を使って06年11月のメルシャン(2536.T: 株価, ニュース, レポート) 買収を進めるなど、関係も深かった。三菱UFJ証券には、主力のビール以外のビジネスを強化し、成長シナリオをともに描いたとの自負もあり、同証券首脳は「キリンとは大変近い間柄。メルシャンのディール以来、キリンとはいろんな案件をやっている」と関係の深さに自信を示していた。 続く...




by internalmedicine | 2007-10-31 08:28 | その他  

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