重症COPD 筋線維サブタイプ比率の確立

慢性呼吸不全のリハビリテーションにこっているので、おもしろい論文だし、今後のこの方面の大事なリファレンスになるだろう論文


vastus lateralis(外側広筋)



ニードルバイオプシー標本(
骨格筋線維はその収縮速度により,遅筋線維と速筋線維とに大別され,さらに速筋線維は,type IIa,type IId,type IIb線維のサブタイプに細分される。type IIbとやばれていたものがtype IIXとよばれるようになり、最も速い収縮速度を有するタイプIIx線維(ミオシン重鎖IIx発現)< J Muscle Res Cell Motil. 1995 Feb;16(1):35-43.


Muscle fibre type shifting in the vastus lateralis of patients with COPD is associated with disease severity: a systematic review and meta-analysis
Thorax 2007;62:944-949
FEV1、FEV1/FVC、BMIはCOPDのtype 1 線維の比率と相関する

典型的なstage 3-4のCOPD患者では、外側広筋 type I 51%、type II X 13%

type I 比率27%未満、type IIX>29%超が病的異常として参照値として認識される

筋肉の異常と重症COPDでの異常値確立は新しい観点であり、COPDの診断目的にも役割を果たす可能性がある。

by internalmedicine | 2007-10-31 12:15 | 呼吸器系  

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