スポンサーつきのメタアナリシス;結果は信用できるが、結論は信用できない
2007年 11月 17日
Financial ties and concordance between results and conclusions in meta-analyses: retrospective cohort study
BMJ, doi:10.1136/bmj.39376.447211.BE (published 16 November 2007)
研究対象は124のメタアナリシスで、そのうち49(40%)のメタアナリシスは特定の一つの薬剤の会社と経済的関係があった。
単変量解析にて、方法論的質がより良好なメタアナリシスでは、その会社にとって都合の良い結果であった(オッズ比 1.16, 95% 信頼区間 1.07 ~ 1.27)
特定の一つの薬剤の会社と経済的つながりは会社にとって都合の良い結果とは相関していない。経済的な結びつきは有意に会社に好都合な結論と相関していた (4.09, 1.30 ~12.83).
多変量解析による他の因子補正により、メタアナリシスはやはりその薬剤会社にとって都合の良い結論が報告する傾向にある(5.11, 1.54 ~ 16.92).
EurekAlert!によると・・・
特定の薬剤会社の経済的つながりをもつメタアナリシスでは、その薬剤に有利な結果であることとは相関しなかったが、結論に関しては会社に都合のよいものであった。それは、研究の質の相違を斟酌しても同じであった。
特定の薬剤会社基金による実際データは55%の率でその薬剤に都合の良い結果で、結論に関しては92%という率で都合の良い結論が導き出されている。37%のギャップが訳で、2-3薬剤対象の時はこのギャップは少なくなる(57%→79%)
非営利施設単独、薬剤会社合同体の時、そのギャップは完全に消失する
これらの所見は、治験結果に基づくデータの解釈に、特定の会社とのつながりが示唆される
しかし、結果に関してはある程度信頼性があるわけだから、研究資金資金供給に対して縛り付けるより、結論解釈に関して、医師が用心深くなることの方が重要という解釈も可能と著者らは述べている。
まぁなんという割り切り方・・・その方がよいのかもしれない
結論は自分で考える・・・そういう癖を、論文解釈の時、医者たるもの身につけなければ・・・
それにしても製薬会社御用著名医者・教授ってのが臆面もなく、よいしょする姿をみるのだが・・・あれって恥ずかしくないのだろうか?
プライマリエンドポイントで結果が出てないのに、セカンダリエンドポイントで一生懸命特定の会社をよいしょする
参照;糖尿病第一選択薬物療法はどれか?
降圧剤併用療法におけるJSHの特異性 2005年 01月 06日
chlorthalidoneの血糖上昇作用はあるが、臨床的な意味は結論づけできない2006年 11月 14日
by internalmedicine | 2007-11-17 11:24 | 医療一般
