小児版RRT(rapid response team)の意義

昨日午後7時半のNHKの報道番組を見ていると、日本の医療過誤事情というのは相も変わらず善か悪かはっきりしろ!という不毛の揚げ足取り。大病院が和解金を簡単にはらうため、コスト増加に拍車をかける方向にだけ進んでいるようだ。おそらく、コスト急激に増加しているため、ああいう濃厚治療を行う病院はさらなる経営困難になっていくだろう。

安易な謝罪は結果的に医療崩壊への下り坂・・・・謝罪マニュアル・トラップ


ところで、RRT(rapid response team)ってなんだろ?

Medical Emergency Teamとも呼ばれる、ベッドサイドへ救急医療専門とする臨床チームで、一般病院や手術病院のユニットの成人患者で、その後の生命予後が悪くなる心肺停止前の数時間内に生理的な異常を有する患者に対して対処するチーム。


予防可能な副事象イベントや患者の死亡は病院において医療過誤クレームに関して最も多い減少である。Institute for Healthcare Improvement (IHI)による推奨されている rapid response teams (RRTs)設置が国際的なムーブメントとなっている。 clinical nurse specialist (CNS)という考えもあるようだ。



(http://www.unionhospital.org/special-programs/rapid-response-team.asp)

貧乏人を相手にしないというシステム人的スタッフに振り分けられる金銭的資源恵まれているアメリカに対して、馬鹿役人や経団連の脅迫により医療費を削られやっとこさの病院経営にさらに、医療過誤騒動をあおるメディアやえせ人権医師たちの意見のみが跋扈する日本・・・・最終的には皆保険崩壊しかないのだろうか?そんな思いがしてきた。被害者となるだろう一般日本国民はほとんどこのことに関心がないようだし・・・


Stanford大学の、Paul J. Sharekらが、検討した小児科版RRT
 
Effect of a Rapid Response Team on Hospital-wide Mortality and Code Rates Outside the ICU in a Children’s Hospital
JAMA. 2007;298(19):2267-2274.
rapid response team (RRT)というのが、ICU外での死亡率や心肺停止を減少させるという報告が成人では認められているが、小児入院ではまだ報告がなかったので、小児において報告

メインアウトカム測定:ICU外の病院規模の死亡率とコード(呼吸・心肺停止)率
全てのアウトカムはケアミックス指数で補正


【結果】RRT導入後、平均月間死亡率は18%(100退院あたり死亡数1.01-0.83 95%CI 5-30%;P=.007)
1000入院あたり月間平均コード(呼吸・心肺停止)率は71.7%(1000入院あたり2.45-0.69 2.45→0.69)減少

月平均1000患者・日数コード率は71.2%(1000患者・日数あたり 0.52→0.15)


介入後の1000入院推定コード率は、介入前の0.29倍(95%尤度率 CI 0.10-0.65;P = .008 )

介入後の1000患者日数推定コード率は、介入前の0.28倍(95%尤度率 CI 0.10-0.64 ;P = .008 )


【結論】RRTの導入は有意に院内死亡率の減少とICU外の呼吸停止・心肺停止などの発生率を減少させる

by internalmedicine | 2007-11-21 10:35 | 医療一般  

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