キノロン系薬剤使用による培養陰性結核症の診断へのインパクトはさほどない


結核の診断前にFluoroquinoloneの使用は結核の診断のじゃまをして、診断の遅れにつながるという話を聞いたことがある。だが、肺炎のエンピリカルな治療法としてFluoroquinoloneが増加してきている。

結核症診断前のFluoroquinoloneの使用の診断上のインパクト、ここでは培養陰性結核症の診断へのインパクトを調査した報告では、その影響は否定的であった。


Increasing Outpatient Fluoroquinolone Exposure Before Tuberculosis Diagnosis and Impact on Culture-Negative Disease
Arch Intern Med. 2007;167(21):2317-2322.

1562名の結核報告例のうち、TennCare(テネシー州の医療プログラム)患者1055のうち、結核症診断前に300日超必要とした507名を対象とした

507名のの患者のうち、119(23%)が結核症診断前にfluoroquinolone使用
fluoroquinolone暴露患者の比率は2000年9%から2004年41%に増加
2 test for trend P <.001).

多変量ロジスティック解析にて、fluoroquinolone暴露に関与する相関要因は高齢 (オッズ比 [OR], 1.03 per year; 95% 信頼区間 [CI], 1.02-1.04)と、診断年数 (OR, 1.64 per 1-year increase; 95% CI, 1.39-1.93)である。
HIV感染はfluoroquinolone暴露と相関する(OR, 1.94; 95% CI, 0.97-3.90)

年齢、性別、人種、疾患部位、HIV、診断年数補正にて、fluoroquinolone暴露は培養陰性結核と相関しない(OR, 0.81; 95% CI, 0.41-1.60)

by internalmedicine | 2007-11-28 16:06 | 感染症  

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