自閉症の遺伝子変異マウスモデル成功
2007年 12月 10日
2007年12月8日はマウスにおける遺伝子変異を導入して広範な神経精神症候群を有さない正確な自閉症モデルを作成したと発表。
American College of Neuropsychopharmacologyの年次総会で発表されたとのこと
この動物モデルはヒト自閉症特有な異常な脳機能の理解、その上で、診断治療の開発にも役立つだろう
広範な精神神経状態、遺伝性精神異常の主な原因であるFragile X、正常な早期の発達を示すが脳・頭部の成長遅延をきたし、けいれん、精神遅滞を生じるRett症候群などの広範な精神異常が存在する。一方自閉症は、反復的行動、社会的障害、コミュニケーションスキル障害で特徴付けられる疾患である。この症状は認知機能とスキルの促進・減衰を伴うものである。
Thomas S・hof, M.D.(neuroscience UT Southwestern教授)は、正常マウス neurologin-3遺伝子をヒトの自閉症と関係するneuroligin-3遺伝子と置き換えに成功した。ヒトの自閉症にみられる同じ小変化が完璧に類似していた。
Dr. Powelは遺伝子変異マウスで、自閉症のキーサインを反映しているかをしらべる行動試験を検討し、他のマウスと比べて社会相互作用欠如を示したが、他の特性、たとえば不安、協調性、疼痛感受性などの特性では相違はなかった。
この対人的相互反応の欠如はDr. Powellは、ヒトの自閉症のお墨付のようなものであるとのべ、空間学習能力が優れ、自閉的学者(autistic savants)<重度発達・精神異常者にが異常な精神的能力とともに有することがある>がみられる。
(意訳・拙訳・部分訳 http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-12/acon-sff120707.php )
一つのモデルなのだろうが、非常に喜ばしいニュース・・・自閉症を一生懸命研究しているある教授の下で学生の時、フィールド研究のまねごとをしたことがある。そのときその教授、医学的な研究の絶対的不足を嘆いていた。心理学者でありながら心理学の限界を説いてくれたすばらしい教授であると・・・いまも尊敬している。(それに比べ、民放テレビに出てくる心理学者の軽薄ぶりといったら・・・)
by internalmedicine | 2007-12-10 09:22 | 運動系
