米国貧困老人ケアマネージメント:GRACE

内容をみると多職種的なチームで、在宅ケアマネージメント、電子カルテ、Webベースの追跡システム、医療専門家・医療機関の共同・継続性のコーディネーションを核としたシステム・・・日本でこれをまねしてやると、馬鹿役人の悪行が・・・たとえば根拠無き官僚に都合の良い施策ごり押し・背後の業者・財界を利する施策など・・・

アメリカは医学は最高だが、医療は最低といわれるが、医療への取り組みはまじめだろう日本は、医学はそこそこ、医療は最低へ転がり落ちる最中、医療施策などは最低だろう。

Geriatric Care Management for Low-Income Seniors
A Randomized Controlled Trial
JAMA. 2007;298(22):2623-2633.
州貧困レベルの200%未満の年収65歳以上の951名の老人をランダム化し、2002年1月から2004年8月まで行った地域医療センターベースの研究(介入群:474名、通常ケア群:477名)
年寄り、特に貧乏人は、推奨スタンダードに合致した医療を受けることができないことがしばしば存在する。Counsellらは、プラまりケアや在宅老人の医療マネージメントプログラムをデザインして、受けたケアの質、急性期の受診、健康関連QOL、ADLの自立性を低所得高齢者において、在宅ケアマネージメントと通常ケアを評価

2年フォローアップ後、通常ケアを受けた患者に比べ、在宅マネージメントプログラムは質の高い医療を受け、健康関連QOLの改善が報告され、ED受診回数が減った。

介入群と、通常ケアの相違は、身体機能測定では認められなかった。



こういう論文をみてると、日本の医療施策が馬鹿官僚の思いつき、コストを下げればよいという国賊的発想でしかなされておらず、本来科学的施策提案をすべき大学などの教授が全く機能していないどころか、馬鹿官僚べったりの根拠無き妄想発言を繰り返す教授の存在など、税金の無駄遣いそのものなど・・・朝から怒りを覚え続けるのである。



JAMAのアメリカ貧困老人の分析
低収入老人は多岐・複雑なグループを形成しており、社会経済的ストレッサーを多く持ち、健康リテラシー不足、慢性の医学的な問題点を有し、医療へのアクセスに乏しい。加えて、急性期医療を含む医療消費の不均衡もこのグループでは問題である。老人は一般的に、特に貧困層では、予防医療、慢性医療マネージメント、geriatric syndromeの推奨スタンダードを受ける機会が乏しい。


日本も貧困が問題になってきているが、少なくともアクセスと医療消費の不均衡の問題点は以前と比べてかなり厳しくなってるがなんとか一部例外を除いて克服できている状態である。
(経団連・財務省さんたちは、これさえ根絶しようとしているが・・・)


プライマリケアのモデルGeriatric Resources for Assessment and Care of Elders (GRACE) ( J Am Geriatr Soc. 1998;46(4):499-505.Med Care. 2002;40(5):416-428.、Ann Intern Med. 2005;143(6):439-445.)は低所得老人層のQOL改善に特化して開発したもの

多次元評価モデルで老人のケア改善を改善する優先事項学習努力から学んだ教訓にて構築されたものである。この文献に先行するレビューは時間限定的で、場所特異的な老人コンサルテーションで、ケアのプロセスやアウトカムへのインパクトが少ないものであった。
入院患者のAcute Care for Elders (ACE) model ( N Engl J Med. 1995;332(20):1338-1344、 J Am Geriatr Soc. 2000 Dec;48(12):1572-81. 、 J Am Geriatr Soc. 1997;45(6):729-734.)は入院老人患者のアウトカム改善を目的にデザインされたものでコスト効果的であることが示された。ACEモデルの老人・プライマリケアサービスの長軸的なintegrationの改善をもたらすよう、GRACEを開発したもの



GRACEの主なコンポーネント(気が向いたら訳すつもり)
Initial and annual in-home comprehensive geriatric assessment by a GRACE support team consisting of an advanced practice nurse and social worker

Individualized care plan development annually by GRACE support team with assistance from the GRACE interdisciplinary team involving a geriatrician, pharmacist, physical therapist, mental health social worker, and community-based services liaison

Activation new each year of indicated GRACE protocols and corresponding team suggestions for care related to the 12 targeted geriatric conditions: advance care planning, health maintenance, medication management, difficulty walking/falls, chronic pain, urinary incontinence, depression, hearing loss, visual impairment, malnutrition or weight loss, dementia, and caregiver burden

GRACE support team meeting with patient's primary care physician to review, modify, and prioritize initial and annual care plan protocols and team suggestions

Implementation of care plan and team suggestions by GRACE support team in collaboration with the primary care physician and consistent with the patient's goals

Weekly GRACE interdisciplinary team meetings to review GRACE support team success in implementing care protocols and problem solve barriers to implementation

Ongoing GRACE support team home–based care management (including at least monthly patient contacts) supported by an electronic medical record and Web-based tracking system, and providing coordination and continuity of care among all health care professionals and sites of care









日本の医療施策というのは、全くの官僚の思いつきでやられており、政治的に強い発言力をもってる団体(経団連など)の不当な圧力により、医療全体が窮地に陥っているのである。

メディアも強いものにまかれろ方針でもあるのか、積極的に、医療を窮地に陥れ陽としているように思える。

大学にいるはずの、医療施策専門家とやらも、ほとんどおもいつきの批評と身の回りのごく少ない地域アンケート程度でおままごとごっこに終始して、まともな科学的な検討が行われていない。厚労省の腰巾着となって、医療撲滅に寄与している教授さえいる始末である(関東・東北付近に生息と聞く)。

by internalmedicine | 2007-12-12 08:49 | 医療一般  

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