褐色細胞腫スクリーニング

褐色細胞腫:最適なスクリーニング法について、とあるの本(内分泌・代謝シークレット)には書かれている。
血漿もしくは尿中カテコールアミンの増加、または尿中のカテコールアミン代謝産物の増加によって診断する。最適なスクリーニング検査は、血漿遊離メタネフリンまたはノルメタネフリンの測定である。




成人褐色細胞腫診断に、24時間尿中遊離メタネフリンが尿中のVMA、カテコラミン、血中カテコラミンより優れているという話

Comparison of Diagnostic Accuracy of Urinary Free Metanephrines, Vanillyl Mandelic Acid, and Catecholamines and Plasma Catecholamines for Diagnosis of Pheochromocytoma
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism Vol. 92, No. 12 4602-4608
後顧的検討

感度:
尿中メタネフリン: 100% [25 of 25 patients; 95% confidence interval (CI) 86–100%)]
尿中カテコラミン: 84% (21 of 25; 95% CI 64–95%)
尿中VMA: 72% (18 of 25; 95% CI 51–88%)
血中カテコラミン: 76% (16 of 21; 95% CI 53–92%)


特異度:
尿中メタネフリン: 94% (116 of 123; 95% CI 89–98%)
尿中カテコラミン: 99% (127 of 129; 95% CI 96–100%)
尿中VMA: 96% (130 of 134; 95% CI 91–98%)
血中カテコラミン: 88% (66 of 75; 95% CI 78–94%)


全ての群のROCにて、尿中遊離メタネフリン比較にて
・対尿中カテコラミン  0.993 (95% CI 0.962–0.999) vs. 0.919 (95% CI 0.862–0.957, P = 0.032)
・対尿中VMA 0.993 (95% CI 0.962–0.999) vs. 0.846 (95% CI 0.778–0.900, P = 0.002)
・対血中カテコラミン 0.992 (95% CI 0.945–0.998) vs. 0.852 (95% CI 0.762–0.918, P = 0.009)



"褐色細胞腫を強く疑って,なおかつ尿中カテコールアミンが正常値のときは,必ず尿中メタネフリン総の測定が必要”というプロセスは如何なものだろう?上記報告が正しいなら、このやり方だと見逃しを増やすことにならないか?

by internalmedicine | 2007-12-15 08:59 | 内科全般  

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