2型糖尿病の治療としてのやせ薬メタアナリシス

やせ薬・・・(続編)で、総合的な検討:メタアナリシス


やせ薬・・・でふれているごとく、“Meridia (sibutramine hydrochloride monohydrate) は肥満に対する経口投与薬”だが、心不全を含む“血管、代謝的リスク要因に正の、同時に負の変化をもたらす”可能性が示唆されてます。


いづれにせよ、個人輸入などをしておこなうようなものではなく、医師の管理下でおこなわれなければならない薬剤です。:個人輸入業者などのように、かってに勧めておいて何か心配事が有れば利用者だけの責任であり、医師へ相談というのは通用しないと思われ・・・



“2型糖尿病における体重減少薬物療法の有効性”(メタアナリシス)
Efficacy of Pharmacotherapy for Weight Loss in Adults With Type 2 Diabetes Mellitus
A Meta-analysis
Arch Intern Med. 2004;164:1395-1404.
【結果】
メタアナリシスの十分なデータが、fluoxetine, orlistat, and sibutramineで活用可能。14のランダム化、プラセボ対照試験で、総計2231名の患者。

薬物療法
◆体重に対して
fluoxetine :
8-16週:3.4 kg [95% confidence interval (CI), 1.7-5.2 kg]
24-30週: 5.1 kg [95% CI, 3.3-6.9 kg]
52週:5.8 kg [ 95% CI, 0.8-10.8 kg]

orlistat:
52週:2.6 kg [95% CI, 2.1-3.2 kg] [2.6% loss]

sibutramine:
26週:4.5 kg [95% CI, 1.8-7.2 kg] [3.3% loss]



◆HbA1cに対して
fluoxetine:
8-16週:1.0% [95% CI, 0.4%-1.5%]
24-30週:1.0% [95% 0.6%-1.4%]
52週:1.8% [95% CI, –0.2%-3.8%]

orlistat:0.4% [95% CI, 0.3%-0.5%]

sibutramine (0.7% [95% CI, –0.5%-1.9%]

orlistatでは胃腸副作用が多い
fluoxetineでは発汗
sibutramineでは動悸

【結論】
Fluoxetine、orlistat、sibutramineは有意に26-52週で体重減少をもたらす可能性あり。しかし、その程度はmodest、長期的な健康に対する利益、安全性は未だ不明。薬物的治療・強化行動的介入方法併用がより効果的であるが、付加的研究が必要。

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Fluoxetine:プロザック
fluoxetineの説明では、有意な体重減少、特に鬱ではとくに明確な差が出る。

a href="http://paxil.jp/seminar/subject01.html#tit04">“SSRI治療がしばしばインスリン抵抗性を改善する”が、どの種類のSSRIかによって体重減少に有効か?逆に体重増加に傾くかがきまる。
 御用教授のパキシルの宣伝にはだまされるべきではない!パニック障害にパキシル投与患者では5Kg以上の体重増加!

Prozacは日本国内治験中;リリーだからのろいのか?

Orlistat:
ゼニカル(Xenical):→日本Roche社コメント:ゼニカルは、サプリメントではなく、使用には基本的に医師の処方箋が必要な医療用医薬品・・・・よって安易な入手・使用に関してはお勧めできるものではございませんので、その点を十分ご留意頂けますようお願い申し上げます。』

Executive Summary:Orlistat:Orlistat,商品名[‘Xenical’],化学名tetrahydrolipistatinは,食事からの脂肪の吸収阻害による膵リパーゼ阻害薬である。
Roche社は青年期の使用にあたり,製品に複合ビタミンを入れることを強く検討すべきである。



Sibutramine:
私の前のBlog:やせ薬・・・:循環器系への副作用を喚起したつもり

高血圧と頻脈
[Reductil](sibutramine)は2001年5月,体重管理プログラムの一環として肥満患者の治療に欧州で認可された抗肥満薬である。BMIが30kg/m2以上の患者,または2型糖尿病や異脂肪血症のような他の肥満に関する危険因子がある場合は,BMIが27kg/m2以上の患者に適している。現在まで英国では,約13万人にsibutramineが処方されている。Yellow Cardで最も報告の多かった副作用と疑われるものには,頭痛,高血圧,頻脈,動悸,胸痛,浮動性めまい,不眠症,うつ病,不安,悪心,軽度の胃腸症状がある。
処方医は,sibutramineを服用している患者の血圧と心拍数を定期的にモニターすること。治療開始後3ヶ月間は2週間ごとに,4 - 6ヶ月は毎月,それ以降は定期的に,ただし3ヶ月以上の間隔は空けずにモニターすべきである。

by internalmedicine | 2004-07-14 11:07 | 動脈硬化/循環器  

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