脱法ドラッグのクッシング症候群
2007年 12月 18日
(麻薬及び向精神薬取締法施行令及び麻薬、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を
指定する政令の一部を改正する政令の施行について 通達)
GHB(γ-hydroxybutyric acd)に関してクッシング症候群を生じるという話
A ‘smart’ type of Cushing's syndrome
European Journal of Endocrinology, Vol 157, Issue 6, 779-781
http://www.eje.org/cgi/content/abstract/157/6/779
Cushing's syndrome は、内因性・外因性の糖質コルチコイドの過剰濃度増加によるが、この症例ではparty drugによるCushing's sydromeの奇異なタイプである。
35歳女性5ヶ月で、8kg体重増加し、不安の訴え
外観はCushing体型であり、軽度高血圧(BP 150/95 mmHg)
彼女はparty drugであるGHB(γ-hydroxybutyric acd)を使用し、ACTH血中値は正常上限の41ng/lで、コーチゾルは正常(0.36 µmol/l)
彼女はovernight 1mg dexamethasone抑制試験で異常を示した(コーチゾル 0.38 μmol/l)。24時間尿中の遊離コーチゾル排泄量は増加(0.47 µmol/24 h)
腹部CTスキャンで正常な副腎
GHB中止後、7kg体重減少し、血圧は正常化(135/80)した。
GHBはオランダで人気のあるparty drugで、睡眠薬としても使用され、ナルコレプシーの治療にも用いられる。
GHBが下垂体・GABA受容体に結合してACTH過剰産生に働くものと考えられる。
http://www.drugsinfo.jp/2007/08/14-142800
GHBとは4-ヒドロキシ酪酸(4-hydroxybutyric acid)。γ-hydroxybutalate。gamma hydroxybutyric acidの略号である。
本品はいわゆる脱法ドラッグとして、裏流通していたものの一つである。
下垂体GABAはautocrine的役割があり、増幅過程の可能性がある
An Autocrine Role for Pituitary GABA: Activation of GABA-B Receptors and Regulation of Growth Hormone Levels
Neuroendocrinology 2002;76:170-177
わたしは、キノロンのこの系への影響を実は危惧しているのだが・・・
http://grande.nal.usda.gov/ibids/index.php?mode2=detail&origin=ibids_references&therow=185746
by internalmedicine | 2007-12-18 08:36 | 内科全般
