予防医学のNet Benefit: U.S. Preventive Services Task Force

予防医学においてもランダム化トライアルってのがほとんどなされて無くても予防医学もどきを強要される日本・・・e.g. メタボ・・・


Update on the Methods of the U.S. Preventive Services Task Force: Estimating Certainty and Magnitude of Net Benefit
Ann. Int. Med. 18 Dec. 2007 Vol. 147 (12) P 871-875

U.S. Preventive Services Task Force (USPSTF)の目的は予防サービスの広範囲に関してエビデンスに基づいた推奨の信頼性ある、正確なソースを供給

エビデンスのjudgmentに関して・・・
"convincing"
"adequate"
"inadequate"


個々の研究に関して・・・
Quality:"good"、 "fair"、 "poor"
Certainty:"high"、 "moderate"、 "low"


アウトカム・テーブルを用いて、USPSTFはベネフィットの大きさと有害性の大きさを推定し、net benefitを再構成し、推定するという作業がなされた。


recommendation grid


一般医療ケアの住民ベースで組み入れられたときに、健康アウトカム改善するかどうかという問いかけにより形成される。各トピックスにて、無症状一般住民を大規模ランダム化対照トライアル(RCT)に合致したもので、介入群・非介入群全てのフォローアップが必要なのである。

キー質問とNet Benefitの全般的エビデンス確実性に関する質問事項
1)研究はキー質問に答えられるよう適切な研究デザインになっているか?
2)どの範囲まで高い質の研究が存在するか?(すなわち、internal validityはなにか?)
3)どの範囲まで一般的な米国プライマリケア住民や状況へ一般化できる研究結果であるか?(すなわち、external validityは何か?)
4)キー質問に帰着する研究がどれくらいの数行われているか?その研究規模は?(すなわち、エビデンスの正確性は?)
5)その研究結果の合致性は?
6)結論を引き出すために手助けできる追加要因は存在するか?(たとえば、量反応関係の有無、生物学的モデルとフィットするかなど・・・)

by internalmedicine | 2007-12-19 10:59 | 動脈硬化/循環器  

<< 「インフルエンザにおける異常行... 椎体骨骨折の長期リスク >>