大規模マラソンは社会的に見れば安全(交通事故死減少のおかげ)

マラソンによる突然死をおおっぴらに報道するので、マラソンはとても危険なものというイメージをもつ・・・ほんとにそうか?マスメディアの寓話似すぎないのではないか?・・・というもの


Competing risks of mortality with marathons: retrospective analysis
BMJ 2007;335:1275-1277 (22 December)
【目的】社会的観点から見て、ランニングに伴う心臓突然死のリスクは、道路が閉鎖されてない場合の自動車事故リスクと比較して道路閉鎖されている場合の死亡を斟酌すればどうなのか?
【デザイン】経済性とリンクした住民ベースの突然死後顧的解析
【セッティング】 1975-2004年、USに於る公的道路における20年最低1000名の参加者のあるマラソン
【主要測定項目】心臓突然死と自動車事故による突然死【結果】マラソン329万2268名・750日のレースで延べ1400万時間
26名の突然死で、10万参加者あたり0.8(95%信頼区間 0.5~1.1)
道路閉鎖故に、46の自動車事故死が避けられ、これは相対的に35% (95% 信頼区間:17% ~ 49%).リスクを減少したこととなる。
マラソン中における心臓突然死の分を1.8回ほどの交通事故死減少で結果的に突然死総減少させることとなる (95% 信頼区間: 0.7 ~ 3.8)。
総死亡の総数減少は他の場所や他日でのre-routingにおいては説明できないし、異なる国内の他の場所や、数10年、季節、週日、競争の程度、コースの難易度を通して一致したものである。
【結論】ニュースメディアの作られた寓話的印象とは異なり、社会的視点から見れば組織化されたマラソンは突然死の増加と関連しない。



マスコミに対する憤りを感じる論文・・・とも思う。

ランニングに伴う死亡事故は交通事故が多く、特に、日本ではジョギングやウォーキング環境が乏しく、地方などとくにひどく、狭い道路に暴走する車との戦いである。・・・これでは、歩け!歩け!といえど、交通事故死リスク増加の方が健康にわるいなどという発想さえできてしまう。

by internalmedicine | 2007-12-21 09:36 | 運動系  

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