たばこの筋への悪影響はNO合成阻害が原因
2008年 01月 08日
たとえば、運動後の筋肉の回復機転の阻害( Am J Physiol Endocrinol Metab (March 11, 2003) )を示し、長期的には、筋量の減少をもたらす(pdf:http://forum.bodybuilding.com/attachment.php?attachmentid=960433&d=1193940273 )。筋合成阻害の報告( Am J Physiol Endocrinol Metab 293: E843-E848, 2007. )もある。
喫煙による筋肉への悪影響はNO合成阻害によるものかもしれないという考察とともにまたあらたな研究結果が報告されるとのことである。
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-01/acoc-nbf010408.php
たばこは筋肉へも影響を与える
MUSCLES ARE AFFECTED BY CIGARETTE SMOKING
新しい研究にて喫煙の骨格筋への影響が判明した。Venezuelaからの研究で、14名の喫煙者と20名の非喫煙対照で外側広筋研究。筋構造、酵素活性、constitutive とinducible nitric oxide合成、マクロファージの存在を解析。喫煙者に筋構造・代謝損傷を見いだしたが、局所炎症は見いだせなかった。
加えて、所見によりたばこ喫煙はNO合成過程を障害することが示された。
喫煙は筋肉量を減らすが、fat mass自体は減らさない
肥満+喫煙はTNFなどの炎症活性化をもたらす(Int J Obes Relat Metab Disord (2003) 27: 1552-6. )
秀逸な記事(http://www.smh.com.au/news/health/smoking-doesnt-keep-fat-off-study/2007/10/29/1193555567872.html)があった
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同号の記事としては
・FLU VACCINE MAY NOT BE NECESSARY FOR PATIENTS WITH ALPHA-1 DEFICIENCY
α1アンチトリプシン欠損(AATD)を有するCOPD患者にはインフルエンザワクチン無効かも知れない
・ICU MEDICAL CARE AT THE END OF LIFE CONTINUES TO RISE
進行肺がん老人のICU使用が増加しつつあり、後顧的解析にて1993年の17.5%から2002年の24.7%と増加していることが判明。年6.6%の増加率。ただ、ホスピス使用も増えているという話
by internalmedicine | 2008-01-08 09:14 | 医療一般