向精神薬誘因性体重増加の対策
2008年 01月 09日
ただ、精神科から積極的にコンサルトされることがないのは私の周辺だけか?
肥満・体重増加が大事な病態であることを精神科の先生方に今ひとつ思い起こしてほしい。
そして、メトフォルミン治療というのが重要な柱となってきていることも知ってほしいと思う。
Lifestyle Intervention and Metformin for Treatment of Antipsychotic-Induced Weight Gain
A Randomized Controlled Trial
JAMA. 2008;299(2):185-193.
体重増加と代謝への悪影響が向精神薬治療中の患者ではよく見られる。
薬物由来で10%体重増加した統合失調症成人のランダムトライアル
Wuらはライフスタイル介入(教育、食事、運動)、メトフォルミン治療、2つの治療の組み合わせを向精神薬誘起性体重増加、インスリン感受性異常に関して評価したもの
著者らは、全治療群でBMI減少、インスリン感受性増加をみとめた(12週間トライアル)
ライフスタイル介入+メトフォルミン治療が体重減少にもっとも有効
単独治療だけで比べると、体重減少、インスリン感受性改善に関してはメトフォルミン治療単独の方がライフスタイル介入単独より優れていた。
by internalmedicine | 2008-01-09 09:39 | 精神・認知