遺伝子異常と自閉症リスク
2008年 01月 10日
今度は人間での遺伝子変異の研究結果・・・CNN Health(http://edition.cnn.com/2008/HEALTH/01/09/autism.gene.ap/index.html)でも紹介
自閉症発症するリスクを劇的に増加させる遺伝子変異は25の既知遺伝子を含む部位の欠損、重複であり、症例対象者で約1%、非スクリーン対照者で0.1%と見られた。
約10%程度だが、遺伝的要因があるといわれている。
ボストン市のマサチューセッツエリアの研究者たちが追加1%となるであろうと推定。
NEJM online( www.nejm.org January 9, 2008 (10.1056/NEJMoa075974)) 公表されたAutism Consortium studyからの成果
Autism Genetic Resource Exchange (AGRE)の関連研究
染色体 16p11.2上の593kbの de novo 欠損 5事例を観察
comparative genomic hybridization
・Children's Hospital Bostonでは、発達遅延、知的遅滞、自閉症スペクトラム疾患疑診受診中の512名中5名で欠損を同定
・アイスランドの住民の自閉症299名の内3名で欠損を同定
・アイスランドの対照者18834名中2名で同定
AGRE家族の7名でこの領域の反復重複が見られ、Children's Hospital Boston512名の子供の4例にみられた。
この領域の重複はhigh-penetranceなリスク要因であるようだ
by internalmedicine | 2008-01-10 14:38 | 精神・認知