チャンピックス：経口禁煙補助薬

薬事・食品衛生審議会薬事分科会の２００７年１２月２６日から


「Champix（チャンピックス）」（バレニクリン(varenicline)）

規格：０．５mg、１ｍｇ
規制区分：劇、指定、処方
一般名：バレニクリン酒石酸塩
効能効果：ニコチン依存症の喫煙者に対する禁煙の補助
用法用量：通常、成人にはバレニクリンとして第１～３日目０．５ｍｇを１日１回食後に経口投与、第４～７日目は０．５ｍｇを１日２回朝夕食後に経口投与、第８日目以降は１ｍｇを１日２回朝夕食後に経口投与する。なお、本剤の投与期間は１２週間とする。

薬効分類名：禁煙補助薬：α４β２ニコチン受容体部分作動薬

他剤との比較：持続的な禁煙達成効果はニコチン置換療法より優れるとされる

使用上の注意：

・原則として、他の禁煙補助薬と併用しないこと
・因果関係は明らかでないが、服薬後に自殺などの異常行動が報告されているため、本剤を投与する際には患者の状態を十分観察すること

副作用：嘔気、不眠症、異常な夢、頭痛および鼓腸など

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以下、情報収集・・・
Nicotine receptor partial agonists for smoking cessatio Cochrane Reviews

6つのトライアル４９２４名の参加者、２４５１名varenicline使用

１２ヶ月後の持続禁煙持続pooled ORは、varenicline vs placeboで3.22(95%CI 2.43-4.27)
varenicline vs bupuropionは1.66(95%CI 1.28-2.16)

vareniclineの主な副作用は吐き気、軽症～中等症で、通常は時間とともに軽減
２つのトライアルで、１２週標準治療を超えて使用した報告があるが、長期使用でも耐用性、効果は十分であった。

FDAは１２週までに半数弱が禁煙し、１２ヶ月後には１/４と減ってしまうvalenicrineの絶対数あたりの効果に少々失望の意を表している。(http://www.theheart.org/article/698453.do）


NGCガイドライン：Varenicline for smoking cessation.　National Guideline Clearinghouse