薬剤溶出ステントの認可外使用の結果は良好

FDAが2003年薬剤溶出性ステントを認可して以来、閉塞抑制により、医師たちにその使用が広がった。FDA認可の範囲を超えたいわゆるoff-label:認可外使用である。一方安全性への疑問(NEJM vol 356(10):998-1008 March 8, 2007, NEJM 356(10):1009-1019 March 8,2007 )も呈され、FDAが非常に関心を示すこととなった。


標準クライテリアとは、再狭窄部位、バイパス部位、長さ >30 mm、血管径<2.5 mm or >3.75 mmなど


A Comparison of Bare-Metal and Drug-Eluting Stents for Off-Label Indications
N Engl J Med. Vol. 358:342-352 Jan. 24, 2008
未認可適用の冠動脈ステントを受けた患者において、1年後において、bare-metal stentとdrug-eluting stentにおいて、死亡率、心筋梗塞に有意差がない
drug-eluting stent群では、血管再検術の必要性が少なくなった



<独り言>認可外使用を表だって発表できる土壌が日本にはなくなったと思う・・・萎縮医療で果たして国民は幸せなのだろうか?


NEJMもう一つの報告・・・Drug-Eluting Stents vs. Coronary-Artery Bypass Grafting in Multivessel Coronary Disease
N Engl J Med. Vol.358:331-341 Jan. 24 2008
New York State registry studyで多枝病変で、drug-eluting 冠動脈ステントvsCABGで、18ヶ月フォローアップ比較

死亡率、死亡・心筋梗塞、繰り返しの血管再検はCABG後が少ない

by internalmedicine | 2008-01-24 11:41 | 動脈硬化/循環器  

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