リラクセーション治療で血圧は下がる?

Cochraneライブラリーの否定的報告

トライアルの質が低いこと、トライアル同士の説明不能のvariationがあり、リラクセーションと血圧の原因的に良好であるというエビデンスは弱い
リラクセーションの明らかなベネフィットは一部リラクセーションと関連のない治療の側面からという部分もある。


Relaxation therapies for the management of primary hypertension in adults
DOI: 10.1002/14651858.CD004935.pub2 online: 23 January 2008 in Issue 1, 2008
25トライアル、1198名の参加者だが、7つのトライアルのみ適切なランダム化と確認
1つのトライアルで死亡、心発作、卒中報告
メタ解析でリラクセーションは小さい、統計学的に有意な収縮期血圧低下(平均差: -5.5 mmHg, 95% CI: -8.2 ~ -2.8, I2 =72%) と拡張期血圧低下 (平均差: -3.5 mmHg, 95% CI: -5.3 ~ -1.6, I2 =75%) を示した。
トライアルの実質的heterogeneityはフォローアップ期間、対照のタイプ、リラクセーション治療の種類、ベースラインの血圧のタイプにより説明できないものであった
9つのトライアルは、アウトカム判断者に盲目的な報告の9つのトライアルでは、リラクセーションによるネットの差では有意差がない結果であった(SBP 平均差: -3.2 mmHg, 95% CI: -7.7 ~ 1.4, I2 =69%)
偽治療との比較15トライアルでも同様に有意な血圧減少は見られなかった(SBP 平均差: -3.5 mmHg, 95% CI: -7.1 ~ 0.2, I2 =63%)

by internalmedicine | 2008-01-25 08:31 | 動脈硬化/循環器  

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