経口禁煙補助薬チャンピックスと自殺問題
2008年 02月 02日
喫煙そのものが自殺と関連が深いこともあり、自殺というインデックスに注目されれば因果律と関係ないところで、犯人扱いされる可能性が出てくるのである。いわば“インフルエンザの異常行動におけるとタミフルという“bystandaer”を主犯扱いにして大騒ぎをする要因があると思われる。
またぞろ、再び有益な薬剤が市場から消えてしまわないように、各関係者、製薬会社、行政、処方医師、薬剤師、使用患者は十分な配慮が必要である。
Vareniclineは、脳の主な受容体であるα4-β2受容体を部分的にブロックすることで、その作用が出現する。喫煙後10-19秒後、ニコチンがこの受容体に接触する。この受容体はドパミン増加の引き金となり、娯楽感覚としての報償システムが働くのである。この報償システムが働きにくいためたばこをすっても楽しくないという次第。
ソース(http://www.medpagetoday.com/Pulmonary/SmokingCOPD/tb/3276)
不安、神経質、うつ感情、緊張、自殺行動、自殺思考などの気分変調が420の確認報告がされているとFDA(FDA:Varenicline (marketed as Chantix) Information)は述べている。禁煙完了されてない薬剤服用患者でも報告されている。
さらに、症状のほとんどは薬剤服用患者での報告であるが、薬剤中止後症状出現したケースもFDAで確認されている。
FDAは有効な禁煙剤であるという以前の報告を繰り返している。press briefingにてFDAの麻酔・鎮痛剤・リウマチ製品部門の責任者であるBob Rappaportは、ベネフィットがリスクが上回ると述べている。氏はFDAは薬剤のレビューを続けており、薬剤と副作用事象との原因関係を確認できてないとさらに述べている。
2006年5月発売以来ファイザーによると推定約500万人で薬剤使用経験があるが、イベント率そのものはかなり低いことをFDAは示している。
Pfizerは薬剤表示に、FDA todayの警告を反映させ、RappaportはDTC広告の変更を行ったと述べている。
FDAは、医師は注意深く、行動・気分変調を観察する必要性があり、薬剤服用患者にそのような症状があれば直ちに医師に報告するよう警告を与えている。
・自殺傾向あるひとが喫煙に走るのかという潜在的関連性のエビデンスは欠くが、喫煙状態であることとその自殺の関係は独立した危険因子として存在する。
J Affect Disord. 2007 Nov 14
・社会不安がニコチン依存の有意な関連が横断的後顧的解析と前向き長軸解析とも認められ、社会的なおそれが重度の喫煙しように走らせる要因となる可能性がある
Eur Psychiatry. 2000 Feb;15(1):67-74.
by internalmedicine | 2008-02-02 08:41 | 環境問題
