LDLコレステロール ゲノムワイドスキャン研究

LDLコレステロール濃度の変異は多遺伝子性であり、genome-wide技術の集中と疫学的アプローチによりこの濃度に影響を与える新しい遺伝子決定部位発見が見られる。
LDLコレステロールの代謝と調整に新しい考察がもたらされた・・・・ということで・・・


この種の研究方法・・・ここに解説が書かれている・・・
Hirschhorn JN, Daly MJ. Genome-wide association studies for common diseases and complex traits. Nat Rev Genet 2005; 6: 95-108

Kruglyak L. Power tools for human genetics. Nat Genet 2005; 37: 1299-1300




LDL-cholesterol concentrations: a genome-wide association study
The Lancet 2008; 371:483-491
【背景】LDLコレステロールは心血管疾患発症の原因となっている。
代謝の下部に働く生物学的メカニズムとLDLコレステロール調整の理解がうまくいけば新しい治療の発見になるだろう。
LDLコレステロール濃度に関係するgenome-wideな関係を検討
【方法】5研究の11685名、5%以上allele頻度である293461の常染色体SNPs、のLDL濃度で集積したgenome-wideデータ
second genome-wide arrayの4337名の5つの研究データで、290140SNPsのデータを使用した。4979名からなる2つの独立した住民群の復元研究
メタアナリシス・ linkage disequilibrium plotsを含む統計的アプローチにて関連シグナルを修正した。

【結果】初回スキャンで、SNPs (rs599839 [p=1·7×10−15] と rs4970834 [p=3·0×10−11]) は、染色体locus 1p13.3において、genome wideに統計学的にLDLコレステロールと相関する

第二のゲノム・スキャンで、同じlocus (rs646776 [p=4·3×10−9])でのSNPと1/3関係が示された。

全ての研究のメタアナリシスデータにより、LDLコレステロール濃度の SNPs rs599839 (combined p=1·2×10−33) と rs646776 (p=4·8×10−20)との関連が示された。

SNPs rs599839 と rs646776 は循環中LDL濃度の変化約1%を説明し、alleleあたりのLDLコレステロールのSD約15%、1mmol/Lに値する関連が見られた。

【結論】染色体1p13.3に存在するLDLコレステロール locusのエビデンスを見いだした。
結果、LDLコレステロールを調整する生物学的メカニズムが考察され、心血管疾患の新しい治療ターゲットとなる可能性がある。

by internalmedicine | 2008-02-08 14:20 | 動脈硬化/循環器  

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