慢性肩痛

shoulderdoc.co.uk(http://www.shoulderdoc.co.uk/article.asp?article=614§ion=497)の解説は動画もある。

ややフォーマルな方ということで AFP・・・


Chronic Shoulder Pain: Part I. Evaluation and Diagnosis
American Family Physician
Vol. 77 No. 4 Feb. 15, 2008

慢性肩痛は6ヶ月以上継続する慢性の状態で定義

全ての筋骨格筋疾患の約6%で、プライマリケアでは1000名のうち15の新規エピソードが1年ごとに発生する。
6つのカテゴリー
(1) rotator cuff disorders, including tendinosis, full or partial thickness tears, or calcific tendinitis
(2) adhesive capsulitis
(3) glenohumeral osteoarthritis
(4) glenohumeral instability(肩関節不安定症):参考URL
(5) acromioclavicular joint pathology(肩峰関節疾患)
(6) other chronic pain, including less common shoulder problems and non-shoulder problems.




以下の疾患が通常原因となり得る
・回旋腱(rotator cuff)疾患


回旋腱疾患は tendinopathy、 partial tears(部分断裂)、complete tears(完全断裂)で生じうる。回旋腱断裂の診断は、投球動作と非常に似た動作(overhead activity)によると痛み、脱力感(weakness on empty can)、外旋テスト(external rotation test)、impingement signが有効


Empty-Can Supraspinatus Test

腕を90度外旋し、30度屈曲させる。親指を下方曲げると、患者は検査者に抵抗する。試験陽性は対側に比べての抵抗低下であり、回旋腱障害、棘上筋腱症・断裂を示唆する


External Rotation/Infraspinatus Strength test

90度肘を屈曲させ両サイドで腕を保持する。抵抗に対して外旋させる。試験陽性は対側に比べての筋力低下


impingement test

(患側の肩甲骨を固定して、肩甲上腕関節のみで前方屈曲をさせる:参考URL)


Lift-off Subscapularis Test

肩を内旋して手背を腰部にあて、その手をさらに内旋して腰部から離すように指示する。肩甲下筋腱断裂があると離せない。も肩関節拘縮があると検査を始める肢位までもっていくことや離すことができないのでbelly press testやbelly off testを行う。




・Adhesive capsulitis(五十肩、肩関節周囲炎、疼痛性肩関節制動症、凍結肩、Periarthritis scapulohumeralis、 Frozen shoulder , Stiff and painful shoulder、Painful shoulder、Adhesive capsulitis)
糖尿病や甲状腺疾患と関連
検査にて、受動的運動の制限をともなうびまん性の肩痛を認める。



・shoulder instability


Apprehension and Relocation Tests
・apprehension test:
座位として患肢を90度外転過外旋を強制する。前方の不安定性があ
ると不安感を生じる。外転位にやや水平伸展を加えると不安感は増大する。不安のために患肢をその位置にさせないこともある。

・relocation test:
apprehension testが陽性のときに行う。臥位にて、患肢を外転。90度にて過外旋を強制すると患者は脱臼に対する不安感や疼痛を示すが、検者が上腕骨に前方より圧迫を加えると疼痛や不安感が消失する。
(参考:http://www.e-clinician.net/vol53/no549/pdf/sp_549_02.pdf



・shoulder arthritis
painful acromioclavicular osteoarthritis(有痛性変形性肩峰鎖骨関節症)は上部肩痛、肩峰関節圧痛、有痛性体交叉内転試験(painful cross-body adduction test)を示す


50歳超の人では、変形性肩関節症(glenohumeral osteoarthritis )が多く、次第に痛みや可動域制限がみられる。40歳未満では、肩関節不安定性は脱臼や不全脱臼イベントの病歴で認められる。









レントゲン単純写真は、大きな回旋腱断裂、肩不安定症、肩関節炎診断では役立つ
MRIやエコーが回旋腱疾患診断で行われる。
肩関節不安定症のため、MRI arthrogramがMRIより好ましい



動的診察(運動診)のポイント?
1)肩峰下病変(肩峰下インピンジメント:impingement)を調べる試験
”Hawkins' impingement”は、Impingement/rotator cuff疾患では感度72%、特異度66%

2)不安定性を調べる試験:apprehension testは感度72%、特異度96%、relocation testは感度81%、特異度92%

他、Lift-off Subscapularis Testは、肩甲下回旋腱疾患に対して感度62%、特異度100%
であり、Cross-body adductionは、OAやねんざで感度77%、特異度79%というもので重要そうなのだが・・・


Neer's test



Hawkin's Test

by internalmedicine | 2008-02-16 08:48 | 運動系  

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