イギリスの高血圧ガイドライン

イギリスといえば、最低の医療と言っては失礼ですが、問題のある国です。コストセービングに走ったためにけがをしても容易に医療機関に受診できないという・・・
参考ウェブ

イギリスの高血圧ガイドライン(British Hypertension Society guidelines
for hypertension management 2004 (BHS-IV):http://www.bhsoc.org/)の解説
(http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/328/7440/634)


外国のガイドラインだから別にどうでもよいのかもしれませんが、昨日高血圧の
講演会だったので頭がそちらの方へ~

JSH2000、JNC7に比べ、薬物治療の対象を限定しているようです。
#患者説明用に、リスク推定は利用できそう・・ただし、Cardiac Riskと心臓に限定しているのですが・・



・治療アーム
140~159/90~99に関して、臓器障害、心血管合併症と10年後の心血管リスク>=20%
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/328/7440/634/FIG1

心血管リスクの推定に関しては→・http://www.bnf.org/CalculatorRisk.htm
formal estimation of 10-year CHD risk using the computer programme ‘Cardiac Risk Assessor’ or the CHD risk chart issued by the Joint British Societies in their recommendation for the prevention of CHD

ここにエクセルがあります。で、リスク計算

・治療薬
・サイアザイドの低用量を第一選択薬に(禁忌がない場合や他薬剤の適応とぶつからない限り)
・長期作動DHP系のCCBは老人のISHが適した代換治療となる(低用量サイアザイド不耐もしくは禁忌でないかぎり)
・薬剤選択は主に相対的適応や適応外などを考慮し、ここの患者で適応すべき
・単剤でコントロールできるのは半数未満


やっぱりサイアザイド系降圧利尿剤が第一選択薬ですが、巨大製薬メーカーの鼻
薬がきいているので、日本の大御所たちはこぞってこの方面の薬の悪口を言いま
すが・・あやつらがいうほどサイアザイド系はそんなにわるくないですぞ



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by internalmedicine | 2004-03-12 11:33 | 動脈硬化/循環器  

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