寒冷蕁麻疹のアイスキューブテスト
2008年 02月 21日
寒冷蕁麻疹
アイスキューブテスト:5分氷片をおいて皮膚反応を見る
紅斑出現
皮膚を暖めると、典型的蕁麻疹出現
次第に寒冷領域より末梢に広がる
寒冷蕁麻疹はほとんどのケースで特発性だが、ときにクリオグロブリンが検知されることがあり、ウィルス感染があったことやリンパ増殖性疾患に併発することもある。
数年で自然回復することもある。
・Clinical Features and Anaphylaxis in Children With Cold Urticaria
PEDIATRICS Vol. 113 No. 4 April 2004, pp. e313-e317
寒冷蕁麻疹のなかにcryoglobulinemiaがあり、稀なる病型として遅発性寒冷蕁麻疹があり、9-12時間後蕁麻疹と血管浮腫を生じるものであり、これは常染色体優性遺伝。他に、家族性寒冷蕁麻疹として知られ、間欠性皮疹(非蕁麻疹)、熱、関節痛、結膜炎を生じるもので全身寒冷暴露後2.5時間後発症であるものもあり、これも常染色体優性遺伝で、染色体1q44.6の遺伝子変異として報告されている。
獲得性寒冷蕁麻疹;Acquired cold urticaria (ACU) という名称で検討されることが多くなっている(Clinical and Experimental Dermatology Volume 32 Issue 3 Page 241-245, May 2007 )。
寒冷刺激試験の信頼性はまだ確立されていないが、ある報告(Journal of Allergy and Clinical Immunology, Volume 114, Issue 5, Pages 1224-1225)によると、AUC症例中 25/30(83%)にて陽性とのことで、95%信頼区間 70-96.7%。
by internalmedicine | 2008-02-21 08:48 | 内科全般