麻疹アメリカに渡る:自分で犯した罪を報道しているようなものだな 朝日新聞

日本の麻疹ワクチン行政の特異性 2004-07-23 15:50 で書いたが、
ワクチン任意接種を強いる“国民世論”のため1994年以降、日本政府はワクチン行政に関して非常に受け身的となり、その結果ワクチンにより予防できる疾患への公衆鏡衛生教育もおざなりとなり、疾患の重要性も軽視され続けている。
メディア報道に惨めなほど弱腰の厚生官僚たちが、見て見ぬふりをして行ってきたワクチン消極行政・・・その尻拭いが始まっている。

偏狭的思考・政治的な背景をもつ市民団体の主張をバランスを考えずに垂れ流したメディアに問題はないとでも思っているのだろうか?



米国のはしか、感染源は日本人野球少年
asahi.com 2008年02月22日
 昨年8月から9月にかけ米国で流行したはしかの感染源が、米国に遠征試合に出掛けた日本の少年野球の選手(12)だったことが21日、疾病対策センター(CDC)の報告書で分かった。

 CDCは昨年ミシガン州などで流行したはしかについて、感染経路を追跡したところ、8月にペンシルベニア州ウィリアムズポートで開かれた野球大会「リトルリーグ・ワールドシリーズ」に参加した日本人少年から少なくとも6人に感染していた。(時事)




オーソドックスな考えを記事にせず、偏狭な考えの持ち主たちの主張だけを取り上げたのはどこの新聞社だっただろう。

日本版ACIP(Advisory Committeeon Immunization Practices)創設と偉そうに行っているが、日本にも立派な"国立感染症研究所”があるじゃないか!

この記述の朝日に対してあきれ果てた

朝日新聞記者
医療問題は、科学的議論そっちのけで政治的、思想的信念の対立に翻弄される場合がある。さらに専門家の間で意見が分かれることもしばしばあり、どちらの主張が正しいのか、素人にとって判断が極めて困難になる。こういうとき、様々な立場の専門家の意見を聞きバランスの取れた情報を読者に提供することこそ、メディアの役割だろう。しかし「世論」がある方向に向かって大きく動いているとき、その流れに抗して冷静な議論を展開することは、現場の一記者にとって、結構難しいことなのだ。
(引用:http://www.npo-bmsa.org/wf093.shtml)

知識がない人がバランスのとれた記述ができるのだろう?
そのことが分かってないなら、文字など書くな!・・・迷惑きわまりない

by internalmedicine | 2008-02-22 11:38 | メディア問題  

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