メディアは何のリスクも負わない

稲葉康生の目 「医は算術」では困る /東海
「医は算術」という風潮を根付かせてしまったところに、日本の医療の根本的な問題がある。http://mainichi.jp/chubu/from60/news/20080224ddlk23070076000c.html


・・・というが、医療経営をしなければ医療機関は存在しえない。

毎日新聞は、算術=経営を考えない・・・“素人経営”を 推奨しているのだろうか?

以下の記事をみれば、はるかに読売がマシに思える

自治体病院の多くで赤字膨らむ
地域医療を支えてきた自治体病院の多くで赤字が膨らみ、存続の危機に立たされている。総務省は昨年末「公立病院改革ガイドライン(運用指針)」を公表、再編や効率化を求めているが、自らの病院の維持に固執するなど迷走を続ける自治体も少なくない。(医療情報部 山口博弥、鈴木敦秋、利根川昌紀)

(2008年2月24日 読売新聞)


だが・・・この読売の新聞記事も、現在の状況と合致していない内容を垂れ流している。
赴任当時、市内の診療所や民間病院にいた整形外科医に、中尾院長が「センターでなければできない役割は?」と尋ねたところ、「脊椎(せきつい)のヘルニアの手術を頼みたい」と答えが返ってきた。そこで、鹿児島大学病院から毎週、ベテラン医師を呼び、センターの30歳代の整形外科部長に徹底的に手術の訓練を受けさせた。部長は腕を上げ、週に平均2件と多くの手術を実施するようになった。

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だが、ここの病院の整形外科は撤退している。診療案内



なつかしい事件が再び脚光を浴びている。マスコミ至上主義者のひとり田原総一郎との対話でこの三浦氏は
「それは自由だが、もし犯人ではないと分かったら責任を取って欲しい。報道される側は生活が破壊されるのに、メディアは何のリスクも負わないのは不公平だ」と反論している。(http://gonta13.at.infoseek.co.jp/newpage157.htm
と述べているそうだ。この“メディアは何のリスクも負わない”という主張に関しては同意する人も多いのではないか?


国や学術団体の調査活動の低いせいと私は思うのだが、マスコミの情報が国会や各政策に関わる委員会までその影響を与えている。思いつきにすぎない“評論家”たちの放言が行政施策を狂わしている事実・・・かれらは何のリスクも負わないのである。

by internalmedicine | 2008-02-25 11:06 | メディア問題

 

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