あたらしい禿治療薬の期待:先天性貧毛症原因遺伝子・リガンドの発見

健康な人でも髪の毛が1日100本抜ける。新しい髪に置き換われば問題ないが、すべて毛が無くなることも生じる。遺伝的にはまれなhypotrichosis simples(先天性貧毛症)として知られる病型でひとつの遺伝子が同定された。髪の延びに影響を与える受容体で、禿に対する新しい治療につながると期待が持たれている。

"Nature Genetics"(2月24日)


G-protein-coupled receptorsとして知られているカテゴリーに分類される受容体構造が欠損することで禿が生じる。受容体へのhair follicleへ結合する内因性メッセンジャー(oleoyl-L-alpha-lysophosphatidic acid (LPA))を同定することもできた。このことは新しい薬剤への期待がもてるということを示している。

Hypotrichosis simplex(先天性貧毛症)は13q14.11-13q21.33の染色体に関係する常染色体劣性遺伝形式をもつ疾患で、P2RY5のhomozygous truncating mutationsである。

by internalmedicine | 2008-02-25 16:19 | 医療一般  

<< 木村太郎談「はしかで死ぬ人より... ハンディ ミニスキャナ Doc... >>