チューインガム:術後の消化管機能改善
2008年 02月 29日
ガムをかむ人は、腹腔鏡結腸切除術後の回復が早いという報告があったが、少数の報告で真偽が不明であった。
根治的膀胱切除、尿路変更術102名の患者で、51名にてチューインガム (Wrigley Freedent) 1日5枚、術後すぐに与えて、2-5時間かむように指導した。
耐用性は良好(当たり前のような・・・)で、対照群に比べて初回の放屁時間短縮(中央値 2.4日 vs 2.9日 p<0.001)
チューインガムにて明らかに初回腸管蠕動回復時間短縮(中央値 3.2 vs 3.9日 p<0.001)
入院滞在期間の減少は有意ではなかった(中央値 4.7 vs 5.1日 p=0.067)
機序として、神経、ホルモン的経路を考えるとのことで、術後イレウスの改善交換して以前の報告ではばらつきが見られているが、医療費に比べればガム代は安いので、与えてはどうかという話
Kouba E, et al "Gum chewing stimulates bowel motility in patients undergoing radical cystectomy with urinary diversion" Urology 2008; 70: 1053-56.
by internalmedicine | 2008-02-29 08:37 | 医療一般