genotype スコア:SNPs数 と コレステロール値と心血管イベント

いくつかのSNPsでコレステロールと心血管イベント検討・・・そういう時代になったということか!

前書きから
LDLとHDLは心血管疾患の将来リスクと関係しているわけだが、大まかに言えば、遺伝的に50%ほどの変異が認められ、いくつかのコモンなDNA配列種は血中LDLとHDL値に関係している。この観点から、genomewide関連研究が実地的に始まった。

2つの仮説、血中リポ蛋白値に関わるDNA配列変異は心血管リスク関わるであろうというものと、DNA配列変異種は、生涯暴露指数としてリポ蛋白値に影響を与えるので、血中測定値はばらばらになる、DNA試験配列変異は血中指数を凌駕する予後情報を与える可能性があるというもの
と書かれている。


この論文の結論を先に言えば、劇的なものではなかったが、SNP panelは標準の臨床リスク要因にて分類再検討の必要がある程度の影響は持ち得たというもの


具体的なSNPs
少なくとも一つは報告のある6つのSNPs
APOB (apolipoprotein B, rs693)
PCSK9 (proprotein convertase subtilisin/kexin type 9, rs11591147)
LDLR (low-density lipoprotein receptor, rs688)
CETP (cholesteryl ester transfer protein, rs1800775)
LIPC (hepatic lipase, rs1800588)
LPL (lipoprotein lipase, rs328)


genomewide association studyによる報告
APOB (rs7575840)
APOE cluster (apolipoprotein E, rs4420638)
HMGCR (3-hydroxy-3-methylglutaryl-coenzyme A reductase, rs12654264)
LDLR (rs1529729)
ABCA1 (ATP-binding cassette subfamily A member 1, rs3890182)



Polymorphisms Associated with Cholesterol and Risk of Cardiovascular Events
N Engl J Med. Vol 358(12):1240-1249 Mar 20,2008
9つのSNPsはLDLとHDLコレステロールとreplicationの相関を示す。
genotype score増加につれ、LDLコレステロール 152 mg/dl → 172 mg/dlと増加、HDLは60 → 51 mg/dLと減少

平均10.6年のフォローアップ期間中、238名の初回心血管イベント

genotype scoreはベースライン脂質値を含む補正共変数修正でも、心血管疾患の頻度と相関 (P<0.001)

genotype scoreはCstatisticによる評価、臨床リスク推定改善せず

しかし、genotype score使用モデルにてリスク分類有意に改善した。






genotype スコア:SNPs数 と コレステロール値と心血管イベント_a0007242_10425381.jpg

by internalmedicine | 2008-03-21 10:22 | 動脈硬化/循環器

 

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