CKD(慢性腎臓病)のスタチン腎保護作用結論持ち越し

スタチンは、CKD患者のstageに無関係に、有意に脂質濃度を改善し心血管エンドポイントを改善する
しかし、一次予防にて、全原因死亡に関してはベネフィットを確立できなかった。
結果的に、データ数が少ないことと出版バイアスの存在によりスタチンの腎保護作用は不明であった。

脂質異常、とくにLDLコレステロールをマネージメントすることは心血管・腎へのベネフィットをもたらすに違いない。多くの一般住民へのトライアル、心血管疾患発症者へのとらいあるで、強く、一致した、独立した、脂質減少、LDL減少と全原因死亡率・心血管死亡率との関係が見いだされている。LDLmmol/lあたり20%ほどの主要血管イベントリスク減少の線形関係が報告されている。
一方、CKD患者では、LDLコレステロールと一致したデータがない。
ということで検討


Effects of statins in patients with chronic kidney disease: meta-analysis and meta-regression of randomised controlled trials
BMJ 2008;336:645-651 (22 March)

透析前・透析・移植におけるスタチンの死亡率への効果
ほぼすべての研究で死亡率を報告するが、イベントを見いだせないのも多い。

by internalmedicine | 2008-03-21 11:19 | 動脈硬化/循環器

 

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