子供・若者よ、肥満防止のためにも朝食をきちんととりなさい!
2008年 03月 27日
ことに青少年・子供にはゆゆしきことである。・
アメリカでは特に、肥満が公衆的に健康問題として取り上げられ、直近20年で、体重増加の頻度も子供では2倍、青少年では3倍と増加している。体重コントロールの朝食の役割が問題となっている。子供・青少年では、12%~34%が朝食を抜いている。この比率は年齢とともに増加している。だが、朝食抜きが果たして体重減少につながるか不明である。
全てではないが、多くの横断研究では、、朝食の頻度と相対的体重とに逆相関が報告されている。前向き研究でも同様なものが多い。そして同時に、朝食は好ましい栄養源、食事選択の改善、特に、足蹠朝食シリアルに関して影響が認められる。
なぜ、朝食が食欲を減少させ、肥満予防リスク減少に役立つかは以下の仮説が立てられる
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朝食回数は、食事の質(線維、飽和脂肪酸摂取など)、食欲コントロール、エネルギー摂取に影響を及ぼし、行動・代謝メカニズムにも影響を与える。
朝食を抜くことが青少年で頻繁になり、体重と逆相関を疫学研究では示している。このトピックについて前向き研究は少ない。
原因解析の経験研究が必要だが、規則正しい朝食摂取と体重の関係は、思春期において重要であることが示唆された。
"Breakfast eating and weight change in a 5-year prospective analysis of adolescents: Project EAT (Eating Among Teens)"
Pediatrics 2008; 121: e638-e645.
プロジェクトEATとよばれる5年長軸研究がなされ、第一期(1998-199)、第二期(2003-2004)に訳、多変量解析にて、BMI、年齢、社会経済状況、人種、身体活動性、第一期のBMI・食事区分、第一期食事・体重関連変数補正をおこなった。
第一期にて朝食頻度は、炭水化物、繊維分摂取、社会経済状態、白人、身体活動性と直接相関。逆に、喫煙、アルコール摂取、食事・体重コントロール行動と逆相関
第一期、第二期横断研究にて、朝食頻度とBMIの逆相関は他の共役変数や食事要因と独立して維持された。体重関連要因(関心、行動、圧力)は朝食・BMI関係に対して影響は少ない。
前向き解析にて、食事頻度はBMIと量依存的に逆相関。さらなる共役変数・食事要因補正ではその関係は説明できなかったが、体重関連変数ではこの所見を説明しうるものであった
by internalmedicine | 2008-03-27 12:04 | 糖尿病・肥満