ブルセラ症治療:システミックレビュー

ブルセラ症の治療に対してアミノグリコシドを含む2剤もしくは3剤併用を推奨しているシステミックレビュー

成人の急性ブルセラ症に対す るWHO の推奨治療法は、「600~900mg/日のリファンピシンと200mg のドキシサイクリンを6週間投 与する方法」(idsc)とされているが、今後変更されるだろう(馬鹿役人の行政怠慢のせいで日本ではリファンピシン使えないが・・・)。


Treatment of human brucellosis: systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials
BMJ 2008;336:701-704 (29 March)
doxycycline-rifampicinはdoxycycline-sreptomycinに比べ有意に包括的治療失敗率が高い、主に再発高率のためである(相対リスク 2.80, 95% 信頼区間 1.81 - 4.36; 13 trials, without heterogeneity).
細菌血症とブルセラ症合併症の一致した関係が示された。
Doxycycline-streptomycin(二剤併用)は、doxycycline-rifampicin-aminoglycoside(三剤併用)有意に失敗率が高い(2.50, 1.26 to 5.00; two trials)
Gentamicinはstreptomycinに対して非劣性(1.45, 0.52 - 4.00 失敗に対してe; two trials)
Rifampicin+quinoloneはdoxycycline+rifampicin or streptomycin比較で有意に有効性低い (1.83, 1.11 - 3.02,失敗に対して; five trials)

単剤は同様期間の治療に比べ併用より治療失敗リスクが高い (2.56, 1.55 - 4.23; five trials)

6週以上の治療は短期治療より有効性が高い


日本でも犬のブルセラ症集団感染あり、ヒトでは臨床症状も特異的所見無いため注意が必要であろう。

by internalmedicine | 2008-03-28 08:32 | 感染症  

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