1型糖尿病:微量アルブミンとマクロアルブミンへの進展
2008年 03月 28日
Risk of microalbuminuria and progression to macroalbuminuria in a cohort with childhood onset type 1 diabetes: prospective observational study
BMJ 2008;336:697-701
尿中微量アルブミン累積頻度は糖尿病10年後25.7%(95%信頼区間 21.3%-30.1%)で、19年後50.7%(40.5%-60.9%)
微量アルブミン補正予後因子はHbA1c濃度がただ一つ
(ハザード比 1%あたり HbA1c 1.39, 1.27 ー 1.52)
血圧、喫煙歴は今回の検討では予後因子とはならなかった。
尿中微量アルブミンは48%の患者で持続
微量アルブミンからマクロアルブミンへの累積進展頻度は13.9%(12.9%ー14.9%)で、平均年齢は18.5(5.8)歳で出現
サンプルサイズは小さいがマクロアルブミンの修正予後因子はHbA1c値と繰り返す尿中微量アルブミンである (ハザード比はぞれぞれ 1.42 (1.22 ー 1.78)、 27.72 (7.99 ー 96.12)、 と 8.76 (2.44 ー 31.44))
【微量アルブミン累積頻度】
Kaplan-Meier survival curve showing cumulative prevalence of development of microalbuminuria
マクロアルブミン出現
糖尿病罹病期間11.4(SD3.3)年 <vs 対照 9.8(3.8)年>
年齢 19.9(5.1)歳 <vs 18.6(4.6)歳>
微量アルブミン前平均HbA1c 10.8(2.0)%<vs 9.7(1.5)>
微量アルブミン後平均HbA1c 11.5(2.1)%<vs 9.8(1.6)>
図表参照
by internalmedicine | 2008-03-28 09:07 | 糖尿病・肥満