第15染色体上遺伝子変異:ニコチン依存、肺癌、末梢動脈疾患と関連

Hung RJ, et al "A susceptibility locus for lung cancer maps to nicotinic acetylcholine receptor subunit genes on 15q25" Nature 2008; 452: 632-37.

肺癌発症リスクと強く関連のある遺伝子変異、第15染色体にあるもので、喫煙と禁煙困難度と関連し、喫煙に関連する癌・PADに関係する。この相関は非常に確実で、P値は非常に小さく、そしてサンプルサイズは非常に大きい研究であった。
SNPs比較研究で、Dr. Brennanの研究でNature 4月3日号発表
2つの研究で、肺癌患者の症例と喫煙感受性を検討した研究。

第15染色体領域にあるSNPsで、約30%の2つの変異コピーの存在が、約80%のリスクを増加させるものであった。約40-50%がこの変異を持っており、2つもつものは10-16%という頻度の多い変異であった。

rs1051730は鍵の役割を果たし、rs8034191との有意な関連も見いだされた。
ニコチンアセチルコリン受容体subunitをエンコードする部分の遺伝子を含む第15染色体にあることが興味深い。
13,945名の喫煙者で、SNP 4s 1051730の”T”変異が見いだされ、重症喫煙者に多く存在し、非依存者には少ない変異である。そういう変異を有する人達は禁煙困難である。

肺癌・PADなどの頻度とSNPSの関係を直接検討した、62,208名のボランティアを含む症例対照研究で見いだされ、肺癌でP=1.5x10-8 、PADでP=1.4x10-7というP値であった。
2つの異なる疾患に関して共通の変異が関係することは、ニコチン依存がこの疾患プロセスに関係するという間接的証明となる。

Dr. Amosらの研究で、肺癌5778名、喫煙状態マッチの対照4831名で、SNPsは有意に肺癌と相関
rs1051730:P=3.15x10-18
rs8034191:P=7.00x10-18

Dr.Brennanらは同様の検討、4,502名症例、7,377名対照で、それぞれ、 P=5x10-9 と P=9x10-10

by internalmedicine | 2008-04-04 12:12 | 医療一般  

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