パルス組織ドプラー法僧帽弁輪の運動速度波形の予後推測は優秀

Mogelvang R, et al "Echocardiographic tissue Doppler imaging is a powerful independent prognosticator of overall mortality in the general population: results from the fourth Copenhagen City Heart Study (2002-2007)" ACC Meeting 2008; Abstract 409-2.

パルス組織ドプラー法による僧帽弁輪の運動速度波形の解析


組織ドプラー法 は 標準のドプラーより死亡リスク予測として優秀という発表。元来、うっ血性心不全患者の半数しか通常の心エコ収縮期・拡張期機能障害エビデンスは示せないなかった。(LVEFが正常だから心機能問題ないという循環器医師の返事をもらうとがっくりすくことも多く・・・orz)

4つのCopenhagen City Heart Study1036名の男女で検討
5.1年フォローアップで90名死亡
高齢r(P<0.001)、高血圧 (P<0.001)、糖尿病 (P<0.04)、虚血性心疾患(P<0.001)、LVEF<50%、左室肥大 (P<0.001) で、死亡者が多い。
6つの弁輪部位のtissue Dopplerにて、収縮期流速positiveピーク、2つの拡張期流速negativeピーク;earlyとlate

収縮期流速速度高値 (6.1 versus 5.3 cm/second)、拡張後期6.7 versus 6.3 cm/second)、拡張早期 (7.2 versus 5.4 cm/second)は死亡者より高値であった。

収縮期流速、拡張後期流速では、最小3分位にて1cm/sec低下あたり、年齢・性・心拍・BMI・高血圧・糖尿病・虚血性心疾患補正後1.25倍の相対リスク (P<0.04 、 P<0.001 )

by internalmedicine | 2008-04-04 14:15 | 動脈硬化/循環器  

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