COPD患者の運動によるアンモニア増加反応
2008年 04月 04日
The plasma ammonia response to cycle exercise in COPD
Eur Respir J 2008; 31:751-758
25名の安定COPD患者、13名の年齢をマッチさせた対照で、漸増式・定常式サイクル負荷試験。Arterialised venous blood を安静時、1分感覚で採取、アンモニア、乳酸濃度測定
ピーク漸増仕事率は有意にCOPDで少なく (67±21 W vs 156±46 W).
COPD・対照患者とも2分運動後増加し、5分後は減少する。
COPD患者では2つのパターンに分かれる。
1群(n=16)は、対照と同様にアンモニア増加 (42.8±3.3 µmol·L–1 vs 対照 (55.5±7.0 µmol·L–1))
2群(n=9)は、乳酸増加は同様に増加するが、アンモニア増加しない
アンモニアは漸増式・定常式仕事率の変化に伴い変化する。
血中アンモニアは、定常運動仕事率時の筋 inosine-5'–monophosphate形成と相関
COPD患者は低負荷量でアンモニア増加する。
purine nucleotide pathway
参考:Nucleotide Metabolism
アンモニアの1分毎測定でadenine核酸代謝を推定できるという話
by internalmedicine | 2008-04-04 15:09 | 呼吸器系