ビスフォスフォネートの心房粗細動への影響否定的報告

Use of bisphosphonates among women and risk of atrial fibrillation and flutter: population based case-control study
BMJ 2008;336:813-816 (12 April)
【セッティング】 Northern Denmark.

【参加者】13 586名の心房細動・心房組動患者と68 064名の住民対照(入院・処方記録)

【主要アウトカム測定】 Adjusted relative risk of atrial fibrillation and flutter.

【結果】 435 例 (3.2%) と 1958 住民対照 (2.9%)が骨粗鬆に対するビスフォスフォネート系薬剤の使用状況
Etidronate と alendronateは、症例、対照ともほぼ同頻度
ビスフォスフォネートの現行使用補正頻度は、非使用者に比較し、0.95 (95% 信頼区間 0.84 ~ 1.07)
新規薬剤使用者の相対リスクは 0.75 (95% 信頼区間 0.49 ~ 1.16)
継続使用者の寄与率も同様(相対リスク 0.96, 95% 信頼区間 0.85 ~ 1.09)

相対リスクは処方数に関連なく、心房粗動・細動の診断のポジションにも関連なしで、入院・外来とも無関連。

【結論】 ビスフォスフォネート使用による心房細動・粗動増加は関連が見られなかった。

by internalmedicine | 2008-04-12 08:27 | 動脈硬化/循環器  

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