ベータ2吸入は術後肺水腫改善に役立つ!

虚血・再灌流障害、輸液過剰、心機能の低下はすべて肺胞・間質浮腫の原因となるわけだが、サルブタモール吸入は血管外排水分を減少させ、肺上皮水クリアランス・心血管機能を刺激することで、は胃切除後の酸素化を改善をもたらすという仮説を検討という話

Aerosolized Salbutamol Accelerates the Resolution of Pulmonary Edema After Lung Resection
(Chest. 2008; 133:845-852)

21名のデータで、術0日にて、EVLWIは術前値より増加(13.0 ± 3.8 vs 9.1 ± 4.4, p < 0.001)

Salbutamol治療は有意にPaO2/FIO2比率増加 (+ 25 ± 13%) 、EVLWI減少(– 18 ± 10%, p < 0.05) 、PVPI減少(– 19 ± 10%, p < 0.05) をもたらし、CI増加 (+ 23 ± 11%, p < 0.05)をもたらす。

術後1日にて、salbutamol治療繰り返しにて、有意に PaO2/FIO2 比 と CI (+ 22 ± 10% と 19 ± 11%)を改善

EVLWI と PVPIは不変のまま

アトロピンのネブライザーは、術後0日、術後1日めに、有意に血行動態・呼吸状態に変化を与えず



内科医師としては、一般的な肺障害ではどうなのだろうと考える・・・外科医の方々は、MOFを生じるリスクの高い患者では今後検討されるべきだろう

by internalmedicine | 2008-04-18 15:01 | 呼吸器系  

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