ビタミンDの脳機能への影響はまだまだ不透明

レビューは、ヒト・動物において、認知機能・行動的変容の明確なエビデンスを示せてない。
biologicalなエビデンスとbehavioralなエビデンスにdiscrepancyがあることの問題点をレビュー

Is there convincing biological or behavioral evidence linking vitamin D deficiency to brain dysfunction?
(The FASEB Journal. 2008;22:982-1001.)

ビタミンD不全はUSでは多く、老人やアフリカ系アメリカ人では特に欠乏リスクが高い。
ビタミンD欠乏と認知、行動への影響のレビューを、可能性ある原因関係を科学的にエビデンスでcritical overviewを行った

トピックとしての議論は
1)ビタミンDの認知・行動における生物学的機能への働き
2)ビタミンD値にて認知・行動に関して不適切な影響を与えるか、ヒト・げっ歯類で研究
3)ビタミンDのproinflammatory cytokine theoryの認知・行動機能異常へのかかわる役割

ビタミンDの脳の発達・機能への重要な役割についての、多くの生物学的エビデンスは存在するが、ヒト・げっ歯類へのビタミンDの直接的影響はわずかなもののようである。
現在の実験的エビデンスではまだ十分に原因的クライテリアが形成されているとは思えない。
不透明性は残るが、ビタミンDをリスク状態、ナーシングにある乳児、老人、アフリカ系アメリカ人に適切化を推奨することは必要と思われる。

by internalmedicine | 2008-04-22 10:39 | 内科全般  

<< ギャンプルにはまる2つの現象:... 原著と定義の異なる“Maske... >>