冷水浴でうつ治療・・・という提案
2008年 04月 23日
Adapted cold shower as a potential treatment for depression
Medical Hypotheses Volume 70, Issue 5, 2008, Pages 995-1001
寒冷暴露が交感神経活動性増加となり、βエンドルフィン、ノルアドレナリンの血中濃度増加につながり、脳内のノルアドレナリンの交感神経放出を増加させる。
加えて、皮膚の慣例受容体の密度により、寒冷シャワーは末梢神経から中枢神経へ電気的パルスを送り、抗うつ作用を期待できる。
現在までのところ、十分な数の人で行われてないが、有効というより、症状緩和をもたらしたという報告がある。
この治療はまた有意な鎮痛作用を有し、著明な副作用や依存の原因を作るようではない。
ストレスの実験に使う、cold bathを、うつ治療に使うとは・・・
今東光という人がいたが、この人、毎朝、冷水風呂に入っていると自慢していた。その講演を聞いた数ヶ月後冷水風呂をきっかけに死亡したと報道があった・・・講演を聞いた直後だったので記憶に残っている。
冷水浴中は、握力が低下する
(Am J Phys Med. 1985 Dec;64(6):305-14.)
男子大学生24名を2群に分けて、熱と寒冷によう握力への影響を調査
12名を温水(40℃)、他を冷水(10℃)に分け各2分ごとに30分間握力調査
冷水クーリング中、皮膚温度は16.29℃低下、最大握力は8.29%改善したが、終了時は14.03%低下
温水ヒーティング後、皮膚温度は5.96℃増加、22分まで17.93%握力低下。その後、処置前値の91.93%まで改善した。
筋肉収縮には神経、器械的要因が影響をもたらすのだろう。
by internalmedicine | 2008-04-23 16:21 | 精神・認知