スタチンの癌予防効果
2008年 04月 23日
浜 六郎氏はこの6年間の調査期間中に840人が死亡したが、そのうち120人はコレステロール低下剤の使用による「超過死亡」と推定(引用:http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/iryou/iryou170koresuterooru.htm)などと解釈される始末・・・これって、発表時の検討を怠って、屑情報をそのまま市中にばらまいた結果だと私は思っている。
その結果がこういう本→「コレステロールに薬はいらない!/浜六郎/〔著〕 」
さて、「スタチンで癌が増える」というのは、薬害団体を妄信する(・・・というか自分たちの商売にも利益になるようでそれを促進する)メディアのせいで、日本では、都市伝説化をもたらしたのである。
医療専門家ほど、スタチンのがん予防効果を信じているのだが・・・
Statins and Cancer Risk
American Journal of Medicine
Volume 121, Issue 4, Pages 302-309 (April 2008)
すべての癌での入院粗頻度は1000人年あたり、スタチン高用量、スタチン低用量、非使用者で、13.9、 17.2 、 26.0
推定補正ハザード比で表すとスタチン高用量 0.75(95%CI 0.60-0.95)、低用量0.89(95%CI 0.75-1.07)である
有意な時間依存性は認められない。
薬害利権団体・・・彼らの有害情報による健康被害は計り知れない
by internalmedicine | 2008-04-23 16:52 | がん