櫻井女史の矛盾

ケアネット(http://www.carenet.com/special/200804/text03.html)に櫻井良子さんを含む対談記事が描かれている。

櫻井さんには自身の関与した、“べロテック問題”を総括していただいてから、医療に言及してほしい。でなければ、“患者は弱者だから、マスコミが患者側につくのは当たり前”という主張は
自己矛盾を含むものである。


メディアというのは最も強力な社会的強者であり、相対的“社会的弱者”の医療人に対して、一方的な、見当違いの批判を行い、医療の現場から一つの薬剤を抹殺したという事実と向き合ってほしいのだ

・ベロテック問題”
・文藝春秋1997 年6月号に、「喘息患者がつぎつぎに死んでゆく」と題した記事を掲載し同時に自らがキャスターを務める今日の出来事でも取り上げ、さらに、同誌9月特別号にて「NHKがごまかした『喘息薬害』」と続けて取り上げた。しかしその内容には、喘息医療現場への無知、喘息死の死因への誤解が含まれ、一部の喘息の専門家・患者団体から問題視された(Wikipedia
http://rods777.ddo.jp/~s002/tokusyuu/berosoukatu/berosoukatu.html



櫻井:
一般論として、報道するときのマスコミ人のスタンスはたいがい弱いほうに味方するんですね。医療の場で弱いのは病院か患者かといったら、医師や病院は多くの情報を持っていますが、患者はそうではない。とすれば弱者は患者だと考えるのが普通だと思います。


弱者の味方と自己陶酔に陥り、真実とは異なる報道を是認する・・・こういう姿勢がメディア関係者の潜在的問題である

マスコミのやりくち:”社会的弱者”を作り上げ→”社会的強者”を攻撃・・・マスコミ関係に存在する根深いこの呪縛

“社会的弱者”=善、“社会的強者”=悪であり、勧善懲悪を行って何が悪い・・・という、とても頭の悪い考えらしい・・・もうちょっとまともな人だと思っていて、考えが変ってるかと思ったが・・・どうもこの女史も、そこの浅い“インテリ”であったようだ。

by internalmedicine | 2008-05-16 08:36 | メディア問題  

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