Fluticasone単独とFluticasone+Salmeterolの炎症マーカーへの効果:COPD
2008年 05月 19日
バイオマーカー(TnI、NT-proBNP、シスタチンC、CRP)は心血管リスク推定を改善 2008-05-15
を参考にした研究があれば、もっと興味深いと思うのだが・・・
SP-D(Surfactant Protein D)というのは II型胚胞上皮、非繊毛起動上皮細胞、クララ細胞などで産生され、全身性炎症マーカーとするのには抵抗があるのだが・・・
The Effects of Fluticasone with or without Salmeterol on Systemic Biomarkers of Inflammation in Chronic Obstructive Pulmonary Disease
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 177. pp. 1207-1214, (2008)
FEV1 47.8±16.1% の患者で、11施設(n=289)二重盲検ランダム化プラセボ対照トライアル
FP単独 vs FP+サルメテロール併用試験
4週間の循環中バイオマーカー:プライマリエンドポイントはCRP値、セカンダリエンドポイントは、IL-6,SP-D
測定・おもな結果:FP単独とFP+S群はCRP、IL-6値に有意に影響を与えない。
しかし、FP単独、FP+S群でプラセボに比べてSP-D値の有意な減少がみられた(P = 0.002)
健康状態はF群、FP+S群とも、プラセボに比べて、症状スコアの改善に由来する健康状態は改善
SP-D値は健康状態の変化と相関
FEV1は有意にFP+S群で改善
by internalmedicine | 2008-05-19 10:12 | 呼吸器系