禁煙薬で意識消失 米航空当局「使用禁止」:予想通りの騒ぎ

New York Times(5.22)でも報道されている
FAA(Federal Aviation Administration)のスポークスマンMs. Brownは、watchdog groupからの報告を含め薬剤データに基づき決断したと述べている。“Institute for Safe Medication Practices”にある・・・アクシデントや墜落、致死的不整脈の危険性、心臓発作、痙攣、糖尿病、さまざまな精神障害を含む。FDAに報告された副事象イベントに基づく組織の所見は、2006年5月から2007年12月まで、自殺企図・自殺227、精神病の可能性397、攻撃性・敵意性525。28名の自殺、41名の自殺思考、60のパラノイアケース、55の幻覚を含む。・・・この報告は“provide a strong signal”であると・・・


FDAの2月public health advisoryにて表明した“Chantix users had developed a variety of serious psychiatric symptoms, and that some had committed suicide.”の騒動の一シリーズとみた(経口禁煙補助薬チャンピックスと自殺問題 2008-02-02

“薬害団体”が騒ぐのまでは予想していたが、FAA・・・ときたか!
・・・これで日本の薬害利益団体がだまってるはずはないのだが・・・


禁煙薬で意識消失 米航空当局「使用禁止」
 【ワシントン21日共同】米製薬大手ファイザーの禁煙治療薬「チャンティックス」(一般名バレニクリン)の服用後に視覚障害やけいれん、意識消失などの症状が多数報告されたと、米国の民間団体「安全な薬物治療のための研究所」(ペンシルベニア州)が21日発表した。

 この薬は日本でも今月8日に禁煙補助薬「チャンピックス錠」として発売されたばかり。

 ロイター通信によると、米連邦航空局(FAA)の広報担当者は「航空機の操縦士にはこの薬の使用を禁止する」と述べ、ファイザーの株価も1997年以来、最低水準に下落した。

 米ファイザーは「一部の副作用は注意書きに記してある。ほかの症状も因果関係がはっきりしない」としている。同社の日本法人も「詳しいことは分からないが、国内の製品の添付文書には米国での報告も反映されている」と説明している。

 チャンティックスは脳のニコチン受容体に作用し、たばこへの切望感や不安、不眠などの離脱症状を減らす飲み薬。

2008/05/22 11:45 【共同通信】


さて、ファイザーさん、どうする?

さしあたり、インフォームド・コンセント用患者向けパンフ作成を至急作成されたし!

なお、Medical Guide: http://www.fda.gov/cder/Offices/ODS/MG/ChantixMG.pdf
には、機械操作・運転時注意されたしとの文言がある。

添付文書(http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/7990003F1028_1_02/)には
2. 禁煙は治療の有無を問わず様々な症状(不快、抑うつ気分、不眠、いらだたしさ、欲求不満、怒り、不安、集中困難、落ち着きのなさ、心拍数の減少、食欲増加、体重増加等)を伴うことが報告されており2)、基礎疾患として有している精神疾患の悪化を伴うことがある。本剤を使用して禁煙を試みた際にも、因果関係は明らかではないが、抑うつ気分、不安、焦燥、興奮、行動の変化、自殺念慮及び自殺が報告されているため、本剤を投与する際には患者の状態を十分に観察すること。

3. めまい、傾眠等があらわれることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
とある。

by internalmedicine | 2008-05-23 11:17 | 喫煙禁煙  

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