gabapentin:アルコール依存へ有望な治療薬の可能性

gabapentin(ガバペンチン)は、GABA系の薬剤で、以前更年期hot flashへの非ホルモン療法 2006-05-04 適用外処方:医師の自由裁量制限は結局患者のためにならない 2008-04-03  、糖尿病性神経障害 2007-07-13 でふれている。

今回は、アルコール摂取との関係で、注目されている。

Cellular and Behavioral Interactions of Gabapentin with Alcohol Dependence
J. Neurosci. 2008 28: 5762-5771; doi:10.1523/JNEUROSCI.0575-08.2008
Gabapentinは、抗痙攣作用を有するGABAの構造的analogである。
gabapentinの治療有効性にかかわらず、その分子・細胞メカニズムは不明なところがある。
中枢のへんとう核(CeA)で、GABAergic systemはエタノール摂取の調整を行っているということが判明した。
CeA切片のGABA作動伝達におけるgabapentinの作用をアルコール依存動物モデルで調べた。
Gabapentinは、非依存ラットからのCeAニューロン中のGABA受容体を介したIPSCs(GABA-IPSCs)を誘発された電位を増加させるが、エタノール依存ラットのCeA内の出には減少させる。Gabapentinの効果は特異的GABAβ受容体アンタゴニストにて遮断される。
GABA-IPSCのGABA受容体へのアンタゴニスト・アゴニストへの感受性は慢性エタノール投与後は減少することは、エタノール誘発によるGABAβ受容体のneuroadaptationをはエタノール依存症と関連があることを示唆し、慢性エタノール暴露下のさまざまな影響の説明となる。
全身へのgabapenin投与は、依存症のエタノール摂取を減少させるが、非依存では減少させない。急性依存モデルでの禁酒による不安様効果を改善する。
GabapentinのCeAへの直接注入で、オペラントアルコール反応での依存症誘起性を減弱させる。
これらの知見をあわせれば、gabapentinはエタノール依存症の行動的指標の改善をもたらし、CeAニューロンへのgabapentinの影響を元に戻し、依存症の有力な薬物治療となりえる



【お断り】 あくまでも、動物実験と考察なので、ヒトにそのまま応用できるかどうかはわかりません。

by internalmedicine | 2008-05-29 12:10 | 精神・認知  

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